走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

もう、オリジナリティ幻想をばらまいたり押し付けたりするのは、やめえや!

 昨日絵を描いていたら、パソコンゲーム誌の方のログインのある記事を思い出し、はらわたが煮えくり返って来て絵描きに集中出来なくなった。今も思い出せば思い出すほど怒りに我を忘れるので直接その記事には触れない。だが、ログインの悪行をこれから書くので、そこから察しておくれ。1987~1988年頃、ログインで「アニメ絵」を「あれ嫌い」とか言ってたライターがいた。そ奴は「アニメ絵はプロに任せて、読者の君たちは個性的な絵を追求してほしい」みたいな事まで。出たよ、オリジナリティ幻想! 何を胡乱な事抜かしとんなら、学ぶとは真似る事からはじまるんじゃ! 何もないところから、個性なんて生まれるかい! ……と、今なら言えるが、前述のライターの言葉をうっかり内面化しちまったばっかりに、オレはその後ずいぶん苦しむ事になったが、それはおいといてオリジナリティ幻想ですよ。ログインやその弟分雑誌のファミ通の「アニメ絵dis」が「個性的な絵に繋がる」みたいな考えの源泉はどこなんだろうねー。それを絵を描き出した者に植え付けると「人真似はいけない」と言う曲解と悪魔合体して、手が付けられないこじれを生むだけだ。実際それに苦しんだオレとしては、ログインやファミ通の罪をいくら言い募っても足りない。これは下記記事で言った事と若干矛盾するが、今回は個性と自分の好き嫌いを混同した絵の評価をするな、オリジナリティ幻想を若い者に植え付けるなと言っているのだ。ログインやファミ通をdisる時、これを前面に押し出せばまた状況は違っていたかも知れないけど、あとの祭り。

a-katu.hatenablog.com

 と言うか、オレはみんながみんな「アニメ絵」を描けとは言った覚えがないのに、ログインやファミ通のライターみたいな手合いは、なんでああまで傲慢なんだ……。何様のつもりだよ。と、当時言えていればよかったものの、その頃オレもまたオリジナリティ幻想に引きずられ、連中の暴言を内面化しちまった! これはもう、計り知れない害悪だな。33年も抱える恨みかと言われそうだが、個性とかオリジナリティに対するヘンな曲解は、いまだに東西南北前後右左に残ってるからのう。オレはある段階から「オリジナリティとは、優れたパッチワークである」と思っているが、それは前述のログインの暴言に対する反抗心から来たのかも知れない。ところではじめの方で「何を胡乱な事抜かしとんなら、学ぶとは真似る事からはじまるんじゃ! 何もないところから、個性なんて生まれるかい!」と書いたが、オレは「アニメ絵」以外の絵を学ぶなとは言ってないからな。そこは個人の判断じゃねえか、いきなり「アニメ絵」を否定して来て個性的だなんだは違うぞとは思うけど。オレがさんざん問題視してたのは、売らんでいいケンカを売るなと言う事で……。言うだけ言ったらスッキリした、この記事はこれにて。