走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

それはそうなんだが

 「本を手にする限り、孤独ではない」……か。それはそうなんだが、オレの場合32年前は身近に本*1の内容について話せる相手がいなかったりなど、本を読むほど孤独になっていた感が強く、挙げ句の果てに宗教だ! ちくしょう。オレが「家庭の外の世界」は広いと認識出来なかったのもあるが、それは家族に遮眼帯を着けられていたからだったり。おまけに兄貴がオレの買った同人誌を見つけた時、「いっぺん死ね!」とまで罵って来たのが、「遠くにいる同じ書を読む人」に思いをはせられなかった一因じゃっ! くっそー、悔やんでも悔やみきれない。あの時、自分の大切なものを手放さない勇気があったなら!

 マー、のちに広島のゲーセンで、「遠くにいた同じ書を読む人」に出会えて、孤独は少し埋まるんだけどね。それすらなかったら、オレは今頃この世にいなかったかもな。宗教に引っかかってからゲーセンでオタク仲間に出会うまでの間、人生がますます楽しくなくなってたし。え? 聞き飽きたとな? オレも言い疲れたよ、だけど折に触れ辛い事を思い出すんだから、仕方ねえじゃねえか。そりゃ「たられば」をいくら積み重ねても、過去も未来もよくなりゃしないが……。

 ここまで書いていて、オレの孤立感の大きな要因が何か分かって来た。他者を拒絶している*2からだ。マー、家族以外にも酷い目に遭わされたら、他人に心を開くのが難しくなるわな。だからってどうすりゃいいのか、もうどうにもならないのかも知れない……。

*1:と言っても、ゲーム誌くらいだったが。

*2:完全にそうではないが……。