亡き友「惟任さん」が、かつてオレがやっていた掲示板で、最後に残した言葉に「あなたの不安や不満は、あなたの『マイナス思考』さえなくなれば100%消える事を、私が100%保証する」とあった。前にも言ったかも知れないけど、これって世の中の状況が絶対に変化しないと言う(正直、あり得ない)前提なら通るかも知れないが、現実はそうじゃない。それ以前に、オレの意見や考えを全否定する、非常に危険な物言いだ! 惟任さんの生前、それを言えばよかったとは思えない。彼には「そんな風に考えるな!」と「気楽に行け!」と言う魔法の呪文があり、それを使って議論を打ち切られた事は何度も。そうでなくても彼には定見がなかったり、議論や話し合いに向かない欠点はあったし。
それでも、惟任さんを友と呼ぶのは、彼がオレをより広い世界に踏み出すきっかけを与えてくれたからだ。とは言え、前述の彼の欠点を指摘し、改めさせるのも友情だったのではと後悔はしているよ。……彼の生前に指摘出来るだけの知恵が、オレにあったらの話になるけど。オレが最近、他人に物を言うのが辛い……と言うより怖い……のは、惟任さんとの決裂などが桎梏になっているからだ。惟任さんを説得し得なかった自分への怒りは、世間にいる彼以上に定見がない連中への怒りになってはいるが、他人への言葉がない今となっては何を言えばいいのか。
……2001年に惟任さんと再会せず、当時オレを苦しめていたDQNカップルと刺し違えて死ねばよかったのか? 2001年から20年以上の人生を振り返ると、そこまでの後悔が。それはそれで悲しすぎる結論だし、題名の勢いと正反対な話じゃないか! なんでこうなっちゃうんかなあ……。