「弁当を使う」と書いてこのところ、二度、校正者に直された。この表現を知らないらしい。食べるというとナマではないか。大工さんなんかが「ちょっと弁当を使わせて下さい」というのを聞いて育った。「弁当を食べさせて下さい」というと、ごちそうしてくれ、みたいだし。
— もりまゆみ (@yanesenkumatyan) 2022年12月28日
校正者を批判するわけではない。言葉が消えていくのを惜しむ。前に櫛比や睥睨を使ったときも、若い人はわからないといわれた。でも、私もわからない言葉から語彙を増やしてきた。ま、今はマウンティングとかいうんでしょうが。
— もりまゆみ (@yanesenkumatyan) 2022年12月28日
あたらしく増えていいのは「あたらしいことばだけ」っていう方向性ばかりになりすぎてるんじゃないですかね。みんな「忖度」とか覚えちゃったでしょ。こういうつくりかた・ことばえらびってそういうのと大体おなじでしょ。
— 氷厘亭氷泉 (@hyousen) 2022年12月29日
上記ツイートから、さらに思った事。いわゆる「コミュ力」と言うものは「いばる順番」が上の者の考えに左右されるとどこかで言われていたが、世間の語彙がこう言う事になっているのも、その弊害ではないかと……。上手い事言えんけど無理くり言えば、オレが中学時代に、同級生に当時のCMのフレーズから「言葉がわからない~」*1と揶揄されていたのも、揶揄していた連中の語彙が貧弱だったけど「いばる順番」*2が上だった故の事で、その延長線上に現代日本の語彙の貧相があるのではと言うか。だからと言って、オレが対策出来るたぐいの話ではないが……トホホ。
また、オレもネットで発言を続けて久しいが、自分の言葉遣いに疑問はある。言葉の用法が正しいのかとか……。コトバンクなど、まあ信用出来るところを検索で追って行けば、まだなんとかなるけども……。世間には「知らない事を調べるのは、オタク臭い」と、そう言う事もしない連中がいるそうだが。これは怖いですよ、本当に。これと前述の「言葉がわからない~」を使った揶揄が悪魔合体したら……、考えるのも嫌になるくらい恐ろしい事態が来そうだな。嗚呼。