下記に、以前描いたエッセイマンガを、あまり再録したくはなかったが、再録する。
なんで再録したかと言うと、オレが「男女の関係」と言うものに消極的だったのは、まさにオレがこの世に産み落とされる前に、両親がセックスしたと言うのが辛かった事を説明したかったからだ。そんな思いを抱えているのは確かに勝手だが、他人に揶揄される筋合いはねえっ！ まずはそれを言いたくて。第二に「両親がセックスした」のが不潔だなんだと言うより、しても幸せになれなかったり、そのあともいがみ合うなら意味はないようなむなしさがね……。第三に「オレのように苦しむ子どもを世に出すくらいなら、オレはセックスしないほうがいいんじゃないか」と言う気持ちが……。なんでオレが、第一はともかく第二第三の思いを、長らく抱えてなければならんのか。書いてて泣けて来たわ。オレはもう誰とも愛し合えやしないだろうから、この辺の判断に疑問が出るように。確かに「男女の関係」が決して幸せに繋がらないのは言うまでもないにしても、一方でそれを悪し様に言うのも気が引けて。オレは「男女の関係」以外の楽しみや幸せもロクに得られてないけど、そう思う。
と言うか、ろくすっぽ家族からも世間からも愛されなかったのが、最近余計にこたえて。だから「男女の関係」に消極的だったのも含めて、自分が他者を拒絶していた時期は本当に正しかったのかと……。マー、人間不信になるには充分すぎる人生の前半だったけど。だけど、これからどうすればいいか分からない。他者の拒絶が長すぎたせいで、自分のやってる事が何もかも無駄な気がするし。……こんな事を考えてるから、うつ状態が長引くのか。あるいは、うつ状態だからこの辺が余計にこたえるのか。どっちにしろ、辛い。この苦しみすら、また他人に揶揄される可能性を考えると……。と、書いていて、オレが「他人に揶揄される」事を恐れすぎたのも「男女の関係」に消極的だった一因かと。それすらも決定的な理由じゃなかろうが、つまらん人生なのは変わらん。と言うか、話が戻るけど、オレがこの世に産み落とされたと言う変えられない事実が、ますますオレを苦しめる。どうすりゃいいんかなあ？
