走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレのマンガ道ほえほえ編その15

a-katu.hatenablog.com

 この「ほえほえ編」だが、全18回で終わりにする。今回を入れて、あと4回やな。創作についての近況報告めいたものを書いていたけど、そろそろネタ切れなのよ。コロナ罹患以来、創作方面で調子が出てないのもあるし……。それがなけりゃ、まだ違っていたろうに。スケジュール的に言いたい事はあるので、18回と言う事にしたけど。

 それにしても、だ。必死に描き下ろしを続けている『爆烈戦隊チャレンジャーズ』より、最近ツイッターで気軽に描いた絵の方が「自分らしい」のは何故だ? チャレンジャーズは、回を追うごとに自縄自縛に陥っている感はあるぞ。今それを言っちゃ、身も蓋もないが……。とは言うものの、後へは引けない……だからそう言う気負いが、自縄自縛を呼んでるんだってば。藤子Fの『未来の想い出』に「いったん止まった巨大なはずみ車をひとりで動かそうとするけど、動かせないでヒイヒイ言う主人公」のイメージシーンがあったが、今のオレも似たようなものかも知れん……。そう思うくらいには、途方に暮れている。今は無理出来ない心身と思い、ぼちぼちやるしかないんだが。おのれコロナウィルスめ!

 「自分らしさ」に話を戻そう。最近ツイッターでパッと思いつきサッと描いた絵*1をよく出しているが、自分が楽しんでいるなと時々思うし、今や「読者の期待」を背負ったチャレンジャーズより気楽に描いているのだ。「読者の期待」っつっても、シリーズの売り上げだけで見るに、最初の頃の半分くらいしか読者いない気はするけど……。うぬぬう……。マー、売り上げについては、オレがPRに熱心でなかったのが一番悪い気はする。何の誰兵衛か分からない奴のポッと出の新作がいきなり好評になるほど、この世界は甘くないって事か……。どうすればよかったんかなあ? ……って、また脱線しちゃったよもう。チャレンジャーズについても、読者からは「楽しんで描いてるのが伝わって来る」とか「特撮ヒーローものへの思い入れを感じる」と言われてるけど、スケジュール管理・調整と言うシビアな問題には苦しんでいる。そう言う問題と無縁な「気軽に描いた絵」だって、そうなったら……。

 マンガを描く上での時間との戦いは、前にも言った気はするがプロよりアマチュアの方が厳しいところはあって。プロは「タイトな締め切り」「編集者のバックアップ」そして「原稿料や印税と言った報酬」により、描く事に専念する時間を捻出出来るが、アマチュアはそうはいかない。かつて空知英秋氏が言った、一番最初に原稿を描く「圧倒的な作業量と時間」の問題が付いて回り続けるところはあるので。「それを乗り越えられんで、マンガが描けるものか」と言う正論が飛んで来そうだが、2019年から真面目にマンガ描き出して以来、いろいろあってね……。と言うより、コロナ罹患でチャレンジャーズ描き下ろしのスケジュールが狂い、悲しいからぐずぐず言ってるんだ今回。「描く事」のリハビリとして、ツイッターに発表している絵が思ったより気楽に描けて、複雑な思いもしていた事だし。

(続く)

*1:当然、パソコンへのスキャンも彩色もしていない。