走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

人が自分の身体から出る時代

 かつて三島由紀夫が、「心霊学で言うエクトプラズマ(エクトプラズム)のように身体から外に出る事が出来なければ、人間は百万年経っても今のままだ」と言ってたが、人が自分の身体から外に出る時代は近付いているかも知れない。いえね、コンピュータに自分の記憶などを移植出来る時代が現実のものになりそうだと、また言われ出したのを思い出して。この話も男性による妊娠・出産同様、言われては消え言われては消えしているけど、今度は現実味をおびて来たような。

 コンピュータへの記憶などの移植が、三島の言う「身体から外に出る」事に近いのではないかと思ったのだが、コンピュータに移植された記憶などは、あくまで自分の精神のコピペであって自分自身ではない気もしている。そういやオレ、自分のマンガでロボットに人間の精神をコピペするくだりを描いた事があった。それ以前に『攻殻機動隊』の方が、よりリアルな形で描いており、オレのマンガの場合は、もうちょっとファンタジーと言うか『ドラえもん』的な「すこしふしぎ」っぽいあれなんだけど。しかし三島の言ってた事と、精神のコピペが出来るようになった時どうなるかをからめて考えるのは、思考実験としてありだな。もう少し考えて、そこに注目したマンガでも描こうかしら。しかしなー、あれも描きたいこれも描きたいと思いながら、全然描けてないからなあ。どうしたものか。