走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

31年目の勝利

f:id:a_katu:20181113074519j:plain
f:id:a_katu:20181113074556j:plain

 上記画像は、スマホからのスクリーンショットである。アドベンチャーゲームの『探偵 神宮寺三郎』シリーズの再起動を告げる広告と、ティザーサイトだかだ。どうやら神宮寺三郎の過去を描いたものになるらしいのだが、サイトをブクマしてないので詳しい事は。

 それはともかく、今回は寺田克也によるアダルトなキャラデザから、アニメっぽくなったのね。本題はここからである。いえね、1987年に出た神宮寺三郎シリーズの第一作『新宿中央公園殺人事件』をファミ通が取り上げた時、ラスプーチン石野とか言うライターが、寺田克也のキャラデザを褒めていたのよ。「アニメ絵」をdisりつつ! その頃発売がアナウンスされてた、『アテナ』を引き合いに出して! オレがファミ通による「アニメ絵」disを最初に見たのは、その記事だった……。しかし今回キャラデザが変わったことで、ラスプーチン石野は面目玉を失った。われわれは勝利した! ファミ通に勝ったのだ! わはははは!

 オレは寺田克也のキャラデザにも、神宮寺三郎シリーズにも恨みはない。アダルトな(エロいと言うわけではない)絵面やストーリー*1のゲームは、ゲームの表現の幅を広げるしな。ただねえ……。そう言うゲームを褒める時、「アニメ絵」をdisるのはやめて欲しいのよ! いらん争いを生むから! オレだって、ファミ通やらゲーム批評やらがそう言う事をしなければ、ヘンネジが起きないで済んだものを。実際ファミ通の「アニメ絵」disのせいで、「オレの趣味は世間から後ろ指さされるようなものだ」みたいなスティグマが植え付けられ、宗教に走り一時的でもオタクである事をやめようとする一因になったのだから。この件からするに、あれは相当ゲームマスコミやゲームマスコミやゲーム業界に悪影響与えたと思いますよ……。と、書いたところで、リオ五輪の閉会式の時に安倍首相がマリオのコスプレをした時に、かつてコスプレをdisっていた事のあるファミ通は面目玉を失っていた事を思い出した。もう、かつてのファミ通の狼藉に怒っても仕方がない時期なのかも知れない。いやいや、今回面目玉を失ったのはファミ通そのものと言うより、そこに書いていたライターだしなあ。

 この広告を見た時、ラスプーチン石野へのくすぶっていた怒りが消えて行った。勝利したのは彼に対してでなく、自分の心の中の幻影にだったのかも知れない。

*1:セガサターンで出ていた作品には、出稼ぎ外国人をいびり出そうとする右翼が出て来た事もあった。