走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

いくらゲーム誌業界が若かったからって

 むかし、ファミ通の読者欄「ファミ通町内会」で、こんな事があった。アイドルよりも作家の椎名桜子が好きと言う投稿に対し、ファミ通の編集者が椎名桜子をさんざんばらdisり、「青少年は素直にアイドルを嗜好すれ!」とまで言うものだ。読んだ当時は気づかなかったが、雑誌と言う公器でこうまでマウント取って、一読者の嗜好をdisるのってどうよ? と、今は思う。と言うか、当時気づいていれば。これこそファミ通が「アニメ絵」やコスプレイヤーをdisったのと、根っこで繋がっているんだから。ガッチャマンのエンディングに出て来た鉄獣メカはダイネッコだが……って、そんな話はいいんだ。本来これ以上ファミ通叩きはするつもりはなかったが、思い出してしまったので言わせてもらう。題名でも書いたが、いくらゲーム誌の書き手も読者も若かったからって、こう言う事の積み重ねが今日のゲーム誌の凋落などを招いたのではないか? オレも当時宗教に走らず、もうちょっと批判精神を養っていればねえ。あと、兄貴以外に話しかけられる相手を見つけて……。あの頃の呉と言う田舎では、難しかったかも知れねえけど。

 関連して、さらに思い出した事を。前述のファミ通の件に先立ち、ベーマガことマイコンBASICマガジンのあるゲームメーカーによる読者との交流欄*1で、ある読者に対し「うちのこのキャラを好きなのは分かった。だが、だからと言ってもうひとりのあのキャラをけなしてはいかん。政治や野球の話で、ケンカしているオジサン達を見れば分かるだろう?」うんぬんとあった。こっちの方がどんなにか。この話も正確に覚えてないため、ニュアンスなどはだいぶ変わってしまっているかも知れないが……。ベーマガの記事にだって煽り臭いものはあったが、それでもファミ通よりは志操が高かった気がするのはなぜだ。

 オレ自身の話になるが、孤立しながら前述のファミ通の一文とか見て、いろいろ歪んだんでしょうなあ……。誰も話し相手になってくれんかった時期も結構続いてたしねえ、なんでこうなるのよ。内輪褒めも、時には大事なのかも知れない。

*1:そう言うのがベーマガには複数あった。