走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

ファミコン非公認ゲームガイドについて

 実は昨日、『ファミコン非公認ゲームガイド』と言う本を買っていた。ファミコンは製造元の任天堂の認可を得てソフトを販売するのだが、それをせず独自に開発・流通させたゲームについての本だ。なんでそんな事するのかって? そのほとんどが、エロゲーだったからや! 当然その手のシーンもかなり納められた本であるが、見ているうちに「若い時分のオレは、こんなもんで欲情していたのか~……」と言う気持ちになり、なんだか泣けて来ましたよ。これなら、今オレが描いた絵の方が抜けるんじゃないかとも。いやいや、ファミコンのスペックを考えると、限界ってのがありまさぁね。

 しかしこの本、ソフトの紹介が時系列順でないため、一部分かりにくい記述があったり、掘り下げが少し甘い。130ページ程度の本で、エロシーンの掲載をメインにしているからある程度は仕方ないか。たとえば非公認ファミコンソフトの宣伝・販売についてのコラムがあるが、当時の『ゲームボーイ』(任天堂の携帯ゲーム機ではない)や『ハイスコア』と言った月刊のマイナーなファミコンゲーム誌にも広告や紹介記事は載っていたのだが、そこには触れられていない。あと、時おりファミ通も記事にしたり、ファミマガが非公認ファミコンゲームの広告を載せて、翌号にお詫びを掲載した事もあったんだが……。

 同書では非公認ファミコンソフトの大部分を出していたハッカーインターナショナルについても触れられており、なんで開発出来ていたのかについてのある記述を見たら、「あー、抜け道って意外なところにあるもんやなあ」と妙な感心をした。ここでは書かないけどな。しかしファミ通鈴木みそハッカーインターナショナルについて描いた時には出て来なかった話が、いくつもあったぞ。オレが覚えてなかったのか、鈴木がネグったのか……。

 あと、ハッカーインターナショナルのこの手のソフトが無理して写実的な絵を使うようになったのは、流通の関係でおっさん向けに舵を切ったのが大きいらしい。なんか最近のエロ本が、ネットにアクセス出来ない高齢者向けになったのと似ているな。この辺は流通の関係だけじゃなく、「有害コミック」騒動やエロゲーへの規制も関係していそうだが。

 また、掲載されている写真には局部だけでなくキャラが18歳未満である事を示す表記にも修正がかけられていたのだが、オレは事情が飲み込める*1けど、そこだけ不自然な画面になっちまってるんだよなあ。悲しいなあ。最後にもうひとつ。この本で、ソシエッタ代官山の名前をふたたび見る事になろうとは。あのメーカー、こんなゲーム作りながらのちにエロゲーなどの規制を目指す団体「ジュベネイル・ガイド」を作ろうとしたのか……と、一瞬絶句。

*1:さしさわりがありそうなので、黙ってはいるけど。