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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

『兄弟拳バイクロッサー』の敵「デスター」のカルト性

 昭和60年放映の特撮テレビドラマ『兄弟拳バイクロッサー』に出て来る敵組織「デスター」は、前半「魔神ゴーラ」を崇拝し、その像は子どもの泣き声に反応しダイヤを吐く。だもんでデスターの構成員と、首領(ドン)のドクターQはせっせと子どもいじめをする。前番組の『星雲仮面マシンマン』の敵ボス「プロフェッサーK」が、天本英世扮する子ども嫌いの偏屈なじいさんだったのが人気を博し、継承された設定*1だが、今になってみると思いくそカルト宗教臭いな。悪質なカルトである統一協会エホバの証人が、信者の「2世」をこき使って*2組織を肥え太らせている様に重なってしまうのよ。前半のデスターは、邪教が子どもいじめで富を生む設定と言えるもんな。「牽強付会もたいがいにせんかい!」と言われても、ふと思っちゃったものは仕方ない。

 いや、もういっその事カルト宗教そのままの悪の組織をヒーローものに出しては? 戦闘員クラスの下っ端が組織の2世で、その多くは嫌々ヒーローと戦うの。怪人・幹部クラスになると組織でいい思いしてるから、嬉々として組織のために行動……って、なんかの形でオレが描けばいいだけの事か。腹案としてある『大集結編』と言う、オレの描いたマンガやイラストに出て来たヒーローのクロスオーバー作品の敵に使うとかな。言っても実現するまで、時間がかかりそうだけどにゃー。身も心もすり減ってるので、実現しないかも知れんけど。

 話を少し戻すけど、特撮ものの直截的な宗教ネタで言うと『レインボーマン』の御多福会とか『ウルトラマンガイア』の根源的破滅招来教とかがあったが、現代で言うカルト宗教とは違う*3気はする。また、特撮やアニメに「今にして思えば……」と言いたくなる展開・設定がある事は珍しくないし。

*1:しかし後半からデスターは、魔神ゴーラに取って代わった黒幕「ゴーラゾンガ―」にせっつかれる形で、世界征服に舵を切る。

*2:あるいは「2世」の人生を縛って。

*3:御多福会は、ネズミ講マルチ商法に手口が近いし。