こんなツイートを見つけた。
以前『潰しがきかない職業』と言う共通項で『相撲取り』と『マンガ家』を並べてみたことがある。
— 図星 (@zuboc) 2020年6月25日
『成功するのは一握り』『成功しても実働期間が短いことが多い』『日常生活が常人と違いすぎて社会復帰が大変』『収入格差が非人道的』『毎日が下克上』『病気一発で引退』
なんか悲しくなってきた。
相撲取りは成功すれば引退しても食えるけど、まんが家も作家も成功したからといって引退して食えるとは限らない。
— 笹本祐一 (@sasamotoU1) 2020年6月25日
それを受けてオレは、こんなツイートをした。
「潰しがきかない職業」として「相撲取り」と「マンガ家」を比較したツイートを見たけど、職業として見ないなら、趣味でマンガを描くより趣味で相撲を取る方がずっとむずかしい気がする。相撲は相手が必ずいるし、草相撲も廃れているようだし。
— 克森淳(a.k.a.新豊玉三郎) (@a_katu) 2020年6月25日
これはオレがひとりで絵やマンガを描き続けていた故の結論だから、いろいろ瑕疵のある理論かも知れない。だが、ふと思った事を書いてみた。
— 克森淳(a.k.a.新豊玉三郎) (@a_katu) 2020年6月25日
なんで素直に最初のツイートに首肯しないのかと言うと、この一連のツイートを見たからだ。
「プロになれなかったから作家の道をあきらめる」という言葉は丸ごと死語だと思います。プロという概念はぐちゃついてますし、「好きなことをあきらめる」という感覚・生き方は時代にすら合ってないと。他の色々で忙しくても、数分ずつでも創作はできますし。死ぬ寸前まで創作できなかないでしょうし。
— 青木健生 (@p_kobushi) 2020年6月24日
お前はプロになれなかった落伍者だの
— 横山浩子@ゆるゆる活動中 (@yok_mola) 2020年6月24日
落ちこぼれだの才のないゴミだの言われましたが、創作とか絵を描く事はアマチュアでも続けていきたいなぁ>RT
そんな言葉を投げつけてきた方々にとっては、創作や絵描きはプロにならなきゃやってはいけないという心の掟があるのやもしれませんが、それは個人の掟であり、私には関係がない事なのでお気楽にアマチュアで楽しんで絵を描いていきたいと思います。
— 横山浩子@ゆるゆる活動中 (@yok_mola) 2020年6月24日
マンガは今の相撲界よりアマチュアの裾野が広いと思うのは、こう言う意見もあるし同人誌即売会やネットなど「アマチュアが描いて発表する」場があるからだ。一番最初に引用したツイートも、そこの視点が抜けているようで気になる。職業として見た場合、マンガ家ほど厳しいものも少ないのは同意するんだが……。んで、題名に書いた「アマチュア軽視の弊害」だけど、青木偉生さんの言葉と、それを受けた横山浩子さんの言葉にそこが指摘されている。それでも、きょうび絵やマンガは「プロになれなんだら終わり」と言う世界でもないからな。そこも相撲と大きく違うところだ。「相撲道」とか「伝統と格式」とか言ったものに縛られている相撲は、そうはいかないような。それで「図星」さんの言うような厳しさだろ? してみると、わたしゃ番付が下だったり、それに載る事もない力士たちに心底同情します。
オレのツイートでも「ひとり遊び」として絵描きは成立するけど、相撲はそうはいかない事に言及したが、スポーツは結構そう言うところあるよね。と、言ったところでこの記事終わる。