走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

謎の替え歌陣太鼓

 上図は、拙作『爆烈戦隊チャレンジャーズ』の登場人物「乗鞍 駆(のりくら・かける)」が、ジングルベルの替え歌をご機嫌で歌っているところだ。歌の元ネタは、山中あきら『おきらく忍伝ハンゾー』シリーズで、歳末に赤穂浪士の討ち入りとクリスマスがごっちゃになったケッタイな風景のBGMめいた描き文字として出て来たもので、それを少し引き伸ばしたのが、カケルの歌っているやつね。

 「そんな事ばっかりして……。カケル、友達いないだろ?」と思ったあなたに言いましょう。いません! チャレンジャーズとしてジワゾス帝国軍と戦っているし、一人合点多いから学校では浮いているし、自分ひとりで楽しんでいられるタイプだし、きょうだいが遊んでくれるし……。書いててカケルが可哀想になって来たが、友達が出来る描写を今後のチャレンジャーズに入れられるかは未定だ。でもカケルは、戦隊ヒーローの一員やれるくらいだから、色んな意味で強い子なんだよな。チャレンジャーズ2話で、学校でのつまらない出来事に悩んだけど、それでしょげても泣いてはいないし。

 しかしもったいない、今にして思えば一回あて16〜24ページあれば、カケルだけでなく乗鞍家全員のキャラの掘り下げと本編を上手く……いやいやいやいや、それは今の自分だから言える話。昔のオレのレベルが、そんなに高いものか! 欲じゃ欲じゃ! とは言え、5話も描き続けていりゃ欲は出る。今6話を描いているが、まだキャラの掘り下げが甘いようで忸怩たるものはあるし。マー、5話ラストでいくつかの伏線を回収せざるを得ない状況になったのもあるけど……。やっぱり昔のオレの無計画さが良くない気がして来たから、落ち込まないうちに話題を替え歌に戻すか。

 しかし赤穂浪士も、何百年ものちの世でキリシタンバテレンの祭りと自分たちを題材にした芝居を合体させられ、オレにまでネタにされるとは、よも思うまい。うっかり歴史に名を残すと恐ろしいにゃー。「うっかり歴史に名を残すと恐ろしいにゃー」は便利だ、どんなに酷い扱いを歴史上の人物にしても、他人事のように言えるし。言うなよ! 自分に当たってどうする。替え歌の話題が意外にないから、こんな事になっちまったんだが。ところで映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』って、当時の米国のクリスマス商戦におけるパワーレンジャー商品の人気の過熱が題材なんだよな。パワーレンジャースーパー戦隊シリーズの輸出仕様、拙作チャレンジャーズも戦隊ヒーローオマージュ。せやさかい、カケルがあの替え歌を歌っていても、別にええんじゃ。よし、まとまった!