オレはサブカルビジネスセンターにおいて「新豊玉三郎」名義でマンガを描いているが、あそこだと余計な事*1に大きく左右されず執筆が出来るみたいで、結構速いペースでマンガが描けてる。ところで作家の樋口一葉は、結核で亡くなる前に「奇跡の14ヶ月」と呼ばれる、作品を集中して書いていた時期があった。オレも、そんな感じと言うか「描ける時に描きたい」と言うのはある。それをサブカルビジネスセンターの講師に話したら「他人と比較して描かない方がいい」と、釘を刺されたが。樋口一葉を持ち出したのは、今のオレの執筆ペースが、亡くなる前の最後の輝きなのではないかと言う気もして。……だからなんで、縁起でもない話ばかり……。だって客観的な状況を思うと不安で、いつまで描けるかも分からないんですもの。詳述する元気はないけど、世の中があまりに悪すぎるし。いかん、こんな話ばかりしていては、描けるものも描けなくなる! 次の段落で話を少し変えよう。
オレがサブカルビジネスセンターで描いている『精神障がいエッセイマンガ』と『ある日の乗鞍家』だが、ネタがコンスタントに出るのは前者だ。過去の経験があるからな。最近は「精神障がい」の枠から外れ出した気もしないでもないので、そのうち軌道修正せんといかんが。『ある日の乗鞍家』は結構悩む、ホームドラマは難しいのよ。これまた最近「複数のレギュラーがいるマンガは、それぞれ個性を絞り分散させた方がネタが続く」事に気づいたけど。たとえば、乗鞍家の三兄妹の末っ子「あぶみ」に「機械いじりが得意」と言う設定を付加したら、それまで目立たなかった彼女のキャラが立ってなあ。なんで機械いじりが得意にしたのかって? いや、今までの作品で、よくスマホ使ってたから。実は乗鞍家の面々は、本来は戦隊ものマンガの主人公として考えていたキャラなんだが、そっちがいつまで経っても完成しないから、流用した。なに、楳図かずおの『アゲイン』と『まことちゃん』ほども違(ちが)やしません。それでこんな記事を、2015年に書いていたのを思い出した。
あ、上記記事に書いた話、実現させてら。随分時間はかかったけど。