走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

こんなことばっかりして、ほんとうにこんなことばっかりして

 『妖怪七変化』を読んだ時これに気づいたわけじゃなく、最近になって「そう言えば」と思ったら、つい。題名にあるように「こんなことばっかりして」と、自分にツッコミ入れたいわい。別にオタクである事がどうとか言うんじゃなくて、扱うネタが古いんじゃないかとね。前にも書いたけど流行りに乗っかるのが下手で、いきおい懐古厨となったとは言え……。あと、オタクの内輪でも誰も聞いちゃいない話ばかりしているんじゃないかと、不安で不安で。こないだもサブカルビジネスセンターで藤子・F・不二雄の短編『神さまごっこ』に言及したら、講師は知らなかったし。繰り返すが、こんなことばっかりして。

 なんでオレは人に話を聞いてもらえんのかと悩んでいたが、「知らない話」ばかりしていたからかと、ここまで書いて思う。だいたい、むかしからそうだったんだよ。どこか世間やオタクの内輪とズレた興味を持っていたから、会話が噛み合わないこと噛み合わないこと……。みうらじゅんみたいに、独自の感性や興味を面白く打ち出す事が出来れば商売にもなったものの、オレにはそこまでのスキルはなかった! トホホ。いや待て、下の記事に書いた事を思い出せ! 独自の興味を持っている者をいじめる世の中が、正しいとでも言うのか?

a-katu.hatenablog.com

 オレが「知らない話」をどう打ち出すかについて考え出したのは、サブカルビジネスセンターでのマンガ描きが影響しているような気がする。たとえば『精神障がいエッセイマンガ』として自分の病歴や統合失調症について描いているが、大多数の読者にとっては「知らない話」だもんな。オレ自身の事だけでなく、統合失調症ってものすら。これをどう興味を持ってもらおうかと思案投げ首していたら「じゃあオレは今まで、そんな努力していたのかよ!」と、自分に疑問も。それまでの人生における「分かる奴だけ付いて来い!」的な態度からは大きく転換しているが、表現者としては成長したのであろうと……。