走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

種も撒かずに、実が成るか!

 梅雨もまだ明けとらんが、31年前の秋の話をする。当時のヤングチャンピオンの表紙に『都立ホロホロ農業高校』と言うヤンキーマンガ*1が出ていて、「収穫の秋」と言うコピーに添えて題名の言葉が。それを見たオレは、「オレの人生も種を撒く事はしてなかったなあ、これからだって出来るかどうか……」と、げんなりした。ヤンキーマンガのコピーごときで、そこまで思い詰めんでもと思うが、自分の人生をどうしていいか分からなかった時期だったので、何を見ても自己嫌悪におちいっていたのだ。親父は「死ぬんなら、勝手に死ね!」だったし、兄貴は「俺に悩み事を持って来るな」だったしなあ……。だからその後宗教に手もなく。

 繰り返すが、自分の運命あるいは人生を、自分で切り開く勇気があの頃あれば、今こんなに苦しい思いをしなくてもよかったろうに。と言うか、家族から「あれ取れ、これ取れ」「ああしろ、こうしろ」「あれ買って来い、これ買って来い」しか言われなかった上に、外部に相談出来る大人も苦境をなぐさめてくれる友達もいなければ、そんな勇気が持てるものか。そうなる前の人生だって、あまりいいものではなかったが。だから当時も前述のように、げんなりしたわけです。その後の人生も、ロクな収穫がなかったけど。あの時観念して、呉の音戸大橋から飛び降りて死んだ方がよかったのかしらと、今も時々思う。それだけ人生を顧みると、辛い事が多かったと言う話だが。こんな話ばかりしているから、周りから人が減るのかも知れんが、ロクな未来が想像出来ずいたらつい。確かに就労支援施設で、絵を学び直したり、パソコンソフトのスキルを付けたりはしている。だけども、それらが活かせる状況が来るのか疑問になって来たのよ。就労支援施設の外……つまり世間で「弱者死ね」な風潮が強まっているようで。「NHKから国民を守る党」なんかが、この間の参院選で票を集め、政党要件を満たしたじゃないか。これが、「終わりのはじまり」にならなきゃいいけど。怖いんだよオレは、世の中が……。誰もこの恐怖を、理解もやわらげも、ましてや取り除いたりもしてくれんしねー。

*1:読んだ事はないが、当時のチャンピオン系列だとねえ。