オレのむかしの話は、いやな事しかないのかとお叱りを受けそうだが、そんな話ばかりでもない。オレが小学6年の頃、当時の担任が面談に行った母親に、その頃のオレは公立高校に入学出来る程度の学力はあると言ったとか。そんなに頭よかったのか? オレ。マー、家庭がぐだぐだになり、中学時代から受験の時期にかけて、高校行きは潰えたがな……。中3の頃受けた自衛隊生徒の試験だって、落ちたし。いかん、小学6年の頃に褒められた事をえへんぷいするつもりが、またいやな方向に! 悪い癖だ。でもね、勉強が出来る環境は大事ですよ。と言うか、塾にも行けなかったし友達もいなかったしで、他人がどう勉強しているか見習うチャンスもなかったり、何よりオレが勉強する気がなかった! ダメじゃん! 中1の頃、少しは勉強しようと準備をしていたら、兄貴に邪魔されてしまい、それから勉強する意欲が……。あと、小学校だったかで「習ってない範囲の教科書のページは読むな」と言われて、いつどこまで勉強すればいいか分からなくなっちまったのもあるし。これはまたあとで話をする。
それから時は経ち、生前の惟任さんから「勉強家」と言われた時にはびっくりした。学校も職業訓練も、ものにならんかったと言うのに。マンガ家になりたいとアホほど雑学を詰め込んだ*1事はあったし、惟任さんからいろいろパソコンの使い方を学んだりはしたが……。人間、学校に通っている間だけが勉強期間ではないと言うけれど。だからイラストの講習を受けに行ってるんだが、日暮れて道遠し。
それは置いといて、「習ってない範囲の教科書のページは読むな」と言われて、いつどこまで勉強すればいいか分からなくなっちまった件について。小学校でこんな事言われて、愚直にそれを守っていたら、予習が出来んではないか! 学校って、歪んでるわねえ。それで思い出したんだけど、中学時代の理科で、ある範囲*2が小学校に上がる前読んでいた学習マンガで覚えた事だったんで、スラスラ出来た事が。世間の恵まれた連中は、塾の恩恵でこう言う事は当たり前なんかなあ。悔しいなあ。しかしながら、オレはホントに知識に偏りがあるなと。かつて中学の同窓会で、担任だった教師*3から、「お前は、なんでそんな事知っているんだ? と言う事まで知っていたな」と言われたしなあ。上岡龍太郎言うところの、「知識のドーナツ化現象」ってやつ? オレは「ヘンな事を知っている」と言うのが、強みなのかも知れない。