走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

久々のいい買い物

 昨日『ハイパーホビーPRESENTSキャラクターランド』の7号を購入。その中に載っていた辻真先インタビューが、圧倒的に面白い。60〜70年代のテレビアニメ業界の内幕や、生放送主体だったテレビ黎明期の話など、流石としか言いようがない。テレビ黎明期については近年『トットてれび』でも描かれていたが、それにも出て来ない濃い話が沢山。ここではあえてネタばらしはしないので、是非買って読んで下さい。と言うのもなんなので辻氏の言葉よりひとつ。

私はニャロメでNETを立て直したっていう自負があるんだけどな。

 インタビューでは辻氏が手掛けようとしていたいくつかのボツ企画についても触れられていて、『マカロニほうれん荘』もアニメ化されるところだったとか。結局お流れになったけど、もし実現していたら、戦記ネタもキチンとやっていたのかしら。辻氏が絡めばありそうだ。そうすりゃ若い連中に見せて、倉山満や竹田恒泰の言っている事がいかに薄っぺらかの教材にもなったのだが。

 辻氏と言えば、『コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG』で手掛けた脚本において、「人があって、国がある。国があって人があるんじゃない」と言う台詞を入れていた。その辺認識が逆な若いのに対する、メッセージなのかな。

 キャラクターランドには、他にも見どころが色々ありましたよ。7月からの『ウルトラマンオーブ』特報とか。今回もグランドキングが『ウルトラマン物語』『ウルトラマンギンガ』に続いて出るのですが、出る度に格下になっているね。あと今回は、いわゆる防衛隊でなく、『緊急指令10−4・10−10』の電波特捜隊みたいな連中が話のメインみたい。主人公は今時珍しい「風来坊」タイプだし、ちと変化球がキツすぎるか。いえね、伊藤伸平氏の言葉を借りれば「スカイドンの話」が得意な中野貴雄氏がメイン脚本と言うのもあって、そう思ったのよ。過去のウルトラ戦士の力をブレンドして戦うのは面白そうだけど、これって過去のウルトラ戦士の客演が制限される諸刃の剣でもあったりするし。ウルトラマン80みたいに、客演抜きで戦うのなら強そうでいいが。あと、ディザスタームービーを意識しているみたいだけど、熊本地震と言う稀有な災害のあと、どんな描写が出ますやら。ところで最初の怪獣「マガバッサー」は、『突撃!ヒューマン!!』や『行け!グリーンマン』に出て来た怪獣「ストック」に似ている。