オレは10代の頃「どんな酷い目に遭っても、それはオレの運命なんだ……」と、半ばあきらめ気味に達観していたが、それが逆境に耐えられた理由かも知れないと思ったら、題名に書いた問題にぶち当たったわけです。「運命」とやらに身をゆだねて生きる事が出来ないと思ったから、あえて抗う苦労を選んだんですがね。その後の紆余曲折を経て今のオレがあるけど、どうしたらよかったのか、かえって分からんな。この辺の葛藤のせいで「結局世の中、殴れる者勝ちかよ!」と言うやり場のない怒りまで。理由は聞くな、言えば余計みじめになる。
あらためて言うが「これも運命だ」と言う考え方は、現状を追認するにはいいが、それを打破するには足かせにしかならんのよ。そこを思い知っていたはずなのに、なんで今になって「どうしたらよかったのか」って気弱に……逆境に勝てなかったと思ったからだが。絵やマンガではおろか、どんな仕事でも稼げなかったし、悪い奴に引っかかって損したし、挙句の果てに統合失調症だ! こんな運命、いりませんっ! わたし、いりませんっ! とは言え、現状打破の力が何もない。何をやっても上手くいかんし……。若い時に全てを捨てて家出し、見知らぬ土地で出直すくらいの……もういいっ! もう、たくさんだっ! いくら自分を責めても、仕方ないわいいいっ! 「運命」と言うかクソな環境に対する怒りを、創作のエネルギーに変えるしか道はない。くおお……。
言うだけ言ったら、だいぶスッキリした。ぬええ。