走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

「後生畏(おそ)るべし」と「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」の関係

 孔子は「後生畏るべし」と言ったが、最初それを知った時ピンと来なかった。儒教は過去に人を縛り付け、未来を軽視しているものだと言う偏見があったので。しかし「故きを温ねて新しきを知る」と言う孔子の言葉が、昨今ネットで使われる「巨人の肩の上に乗る」と同義だと気付いたら、後生畏るべしも急に腑に落ちた。後生には過去の蓄積がどんどんどんどん用意されていて、それは巨人の肩が広く大きく盤石になって行ってるのと同じ事だから、未来に生きてる者の方が有利になると、孔子は考えたのだろう。むかしの人はえらいなあ! 煽りとか抜きで、そう思う。

 一方でこんな事を言う程度には、オレも年を取ったなと思うのだが。それは「過去の蓄積の重み」の重要さに、やっと気付いたからでもあるんだけど……。