走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレのマンガ道ほえほえ編その3

a-katu.hatenablog.com

 今回は前回とはトーンが変わる。以前『爆烈戦隊チャレンジャーズ』の2話をサブカルビジネスセンター(以下、サブカルBC)の利用者に読んでもらった時、2話の獣兵鬼*1「爆撃カッコウ」に対し「最悪やん、こいつ。いいとこまるでないじゃない」とまで言われた。「そりゃ、悪役やもん」と返したが、内心では「もっと暴れさせてもよかったかも知れん……」と言う心残りはあった。やや脱線するが、むかしファンロードで、読者が思う悪い奴を挙げると言う投稿企画があって、それに「ロボット刑事のドリルマン」を推薦した投稿があった。公園だかの砂場から出てきて、その場に居合わせた幼児ふたりを内蔵した溶解液で溶かすなど、えげつない暴れ方をしていたと言う。実は「ドリルマン」と言う名前は「モグルマン」の間違いなんだが、昭和の怪人は悪事のスケールが違う……。このエピソードが頭の片隅に残っていたためか、拙作に描かれた悪事はチンケに思えて。それでも「最悪やん」と言われたなら、作者冥利に尽きるってもんだ。それに、今の世の中で怪人の悪事をどこまで描けるかはあって。

 前の段落の最後に書いた話だが、商業作家じゃないお前の心配する事かと言われそうだけど電子書籍として配信する以上、ストアの自主規制に引っかかるとまずいんです。また、横山光輝が生前『殷周伝説』の掲載誌でのインタビューの中で、自作における残酷なシーンのエスカレートを懸念し、描き方などに頭を痛めているみたいな話をしていたのも頭の中に。斯様に、悪事を描くのは意外と難しいところが。

 話をチャレンジャーズに戻すと、今のところ4話までに出てきた獣兵鬼たちの中で、爆撃カッコウが一番キャラが立ってると評判である。2話の中で一番登場ページ数が多かったり、いろいろ目立たせる工夫はやったからね。3話から新ヒーロー・新ロボが出る展開が多くなった*2ため、敵の悪事をイマイチ描けてないのは残念。余談だが、かつてファンロードに、今で言う「悪役キャラ推し」の常連投稿人がいて、その人の言うには「最後に笑う正義の人を、いたぶり抜いてバッサリ成敗」されるのが悪役の生きざまの醍醐味だとか。チャレンジャーズ3話の「念力ナメクジ」の外道っぷりは、それを覚えていたから描けたのかも知れない。マー、外道でない獣兵鬼は、今のところ一体も出てないのだが……。

(続く)

 ところで、ほえほえ編はしばらく休む。すっげえ体調が思わしくなく、ブログだのツイートだの出来る状態じゃねえのだ。

*1:チャレンジャーズにおける、敵怪人の呼称。

*2:おまけに、今ネームを進めている5話目は、さらに戦闘シーンが多くなる予定……。