走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

悲しい? 思春期

 思春期に楽しみが少なく、青春を謳歌したとは言いにくい人生だったのは悲しい……と思ったが、みなもと太郎が『風雲児たち』において、若き日の村田蔵六の何が目的だったのか分からない行動を「蔵六なりの青春時代」と結論付けていたのを思い出したので、オレも似たようなもんだったのかもと思い直した。とは言え人間関係の拡大が上手くいかなったり、後悔はあるな。青春時代に後悔がない奴も、そういない気はするけど。

 こんな事を言い出したのは、自分がしたい事を自覚出来ず、ただ恐怖にうち震えていた若い頃がいまいましくなったからだ。その恐怖にもいろいろあるが、クダクダしくなるだけなので詳述はしない。ただ、オレがビビりかつ人間不信だったせいで、怖がらなくていい事まで怖がっていたのが悲しいとは。言えば言うほど過去の自分に過剰に責任を負わせる事になり、いろいろよろしくないが……。

 思春期と言えば、拙作『爆烈戦隊チャレンジャーズ』には思春期の3兄妹が出るが、そこら辺で悩んだりは今のところしとらんな。戦隊ものだからと言うのもあるが、どんだけオレの思春期が寂しかったのかって話にもなる。それを言い出すと「作家は経験した事しか書けない」と言うツイッターハッシュタグを、批判した意味がない。しかし言いたくはなるぜ、オレの思春期は誰からも顧みられなかった時期でもあったのは事実なんだからな。話を戻そう、チャレンジャーズのキャラを流用した『ある日の乗鞍家』では、3兄妹はわりと思春期らしい行動をしていたけど、発表したのがサブカルビジネスセンターのツイッターだったから、踏み込みが甘かったのは否定出来ん。生々しい思春期を描くのは、あそこのレギュレーションと言うか自主規制の関係上難しかったので。だからと言って、今からさらにスピンオフしたものを描くわけにもいかん。チャレンジャーズの4話目を、塩漬けには出来んなどで……。ウペポー。何が「ウペポー」だよ……。

 乗鞍家の3兄妹の話、続く。3兄妹の次男「駆(カケル)」が、一番思春期らしいところを見せているな、チャレンジャーズでも『ある日の乗鞍家』でも。学校での対人関係に悩んだり……。チャレンジャーズでの長男「天馬」は、あまりにも人間が出来すぎてる気がしないでもない。戦隊ものの主人公として、完成されすぎた奴になったと言おうか……。『ある日の乗鞍家』版の天馬は、アホ丸出しなんだけど。描いているうちに、ボケ役が定着したせいではあるが。その点、末っ子で妹の「あぶみ」は、どちらでも兄ふたりを冷静と言うかシニカルと言うかな目で見ている気はする。なんでよ。「思春期の女子は冷たい」と言う、オレの偏見からか? それはあまりに悲しすぎるぞ。オレの人生が思春期に限らず、女っ気ないものである証左だもんな。だから自分の人生や経験則を、過剰に自作の登場人物に背負わすな。描いてて悲しゅうなるわい! チャレンジャーズの5話以降に、3兄妹の思春期らしい描写が増えるかは、まだ分からん。戦いの描写に手一杯になりそうではあるし。

 途中から話の本筋が変わった気はするが、自分が思春期をどう見ていたかが、乗鞍家の3兄妹に反映されているかもと言う話だから、大きくそれたわけでもあるまい。