走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

昭和が輝いていた筈はない!

 ツイッターの新サービス「スペース」*1を使っているところに参加し、そこにいた若い人から「お話を聞いていると、昭和って面白い時代だったんですね」みたいな事を言われた事が。その時は言えなかったが、今にして思えば「昭和の中の面白い話」をその場でしていただけの事で、昭和には面白くない話も悲しい話も辛い話も面白い話以上にあったんだと。ツイッターには時折「昭和は輝いていた」と言うハッシュタグで思い出話を語る連中がいるが、題名に書いたのがオレの感想である。

 オレも50の坂に突入しようとしているので、ノスタルジーに浸る時だってある。しかしながら、むかしの一から十までよかったなんて言えないよ……。それを踏まえて、あくまで趣味の範囲でノスタルジーに浸るのは否定しないけどな。そういや『じゃりン子チエ』に、こんな話があったな。テツが「ミツルのオバハン」こと「おタカ」*2に飯おごってもらって、その時ミツルの子どもの頃のおもちゃを売って臨時収入になった事を聞き、さっそく自分もと実家に帰るが、テツの母親「お菊」はテツがロクでもない方法*3で手に入れたのを思い出した時、全部捨てていたと言うものが。テツのようなろくでなしの非道の前には、ノスタルジーもせんないらしい。だからオレは「昭和には面白くない話も悲しい話も辛い話も面白い話以上にあったんだ」とか思ったのかも知れん。オレも、ろくでなしに酷い目に遭わされたからなあ……。

 何度かオレは下記記事などで「むかしがそんなにいい時代だったわけでもなければ、今が取り立てて悪い時代と言うわけでもない」と言う事を訴えていたが、そうしていたら「過去を糾弾するのか!」みたいな陰口を叩かれた事があった。もしかしたらこの記事も、誰かにそう思われるかも知れないと思うと、あ~あとなっておかしかった。くすっ。

a-katu.hatenablog.com

 さておき、昭和とて輝いていたわけではない。いい事も悪い事も両方あったんだと。しかし令和の御世はいろいろ厳しいな。こんなツイートもあるし。

 「500円1000円で、むかし出来た事は今は出来ない」と言うのは……。だからいろいろ金が出て行くんだな、トホホ。

*1:音声による会話が出来る、clubhouseの後追いみたいなもん。いや、音声チャットと言うべきか。

*2:テツの小学校時代の友人だった警官「ミツル」の母親。

*3:よその子どついて取り上げたとか、おもちゃ屋で盗んで来てあとでお菊が代金支払いに行ったとか。