今年の8月に、宅八郎が死んでた。それでいろいろ思うところがあるので、ちょこちょこ書く。まずオレは、こんなツイートをした。
宅八郎の訃報で思うところはあるが、長くなりそうなのでブログで書くつもりだ。でも一言だけ。「気持ち悪いあんちゃん」のイメージは彼のポーズだったんだろうが、それを続ける事が彼にとってプラスだったのかな。
— 克森淳(a.k.a.新豊玉三郎) (@a_katu) 2020年12月4日
この辺は、彼を思う度にどうにも引っかかっていたんだが、結論は出ずに彼は死んだ。嗚呼。
あと、オウム事件での宅八郎の態度に絡んで一言。地下鉄サリン事件のあと起きた、オウム真理教幹部の村井秀夫刺殺。この顛末*1がテレビに映された時、それまでマスコミが異様な集団として見せていたオウムと、村井が刺された光景を執拗に撮ろうとするマスコミと、どっちが異様なんだか分からなくなった*2んだよ。宅が週刊SPA!での連載で村井刺殺について触れた回にも、前述のオレの違和感に近いものを書いていたんだが、小林よしのりはじめ多くの人が「宅八郎は、オウムをかばった」とだけ思って思考停止したのは悲しい。小林よしのりが現在生き残り、宅八郎が死んだと言うのも、今の時代を表していると言える。
このあと、荒木飛呂彦との対談の話も書こうかと思ったけど、そう言う気になれないので、別の話を。『とんねるずの生でダラダラいかせて!』の準レギュラーだった宅は、ある時ガキの「船はどうして沈まないの?」と言う疑問に「船には、浮力が発生するからだよ」と丁寧に答えていたにもかかわらず、質問者のガキはマトモに聞いてなかった。おいおい。回答者が宅八郎だったからこんな事になったのかと思うと、上記ツイートで書いた「気持ち悪いあんちゃん」としてのポーズは、宅にとってプラスだったのかと言う疑問がますます。「気持ち悪いあんちゃん」が、ドキっとするような事を言って、常識人ぶった大人をへこませるってのがやりたかったのかな? 知らんけど。