走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

一番残酷なのは、「普通」の人

 むかし、松本サリン事件の直後、容疑者とされたある人物が、身の潔白を訴え記者会見をした。それをテレビで見たオレは犯人だったらこんな事は出来ないと言ったが、親父は「こいつがやったに決まっとるんよ!」と言った。しかしその人物は犯人ではなく、地下鉄サリン事件が起き、両方オウム真理教による犯行であるとなって、あるテレビ局はその人物の名誉を毀損した事を謝罪した。しかし親父はその謝罪を見ていない。だから親父の思い込みは訂正されてないかも知れない。*1いや、それどころか容疑をかけられた人物とオウムを関係づけていたら? そう思っているのが他にも沢山いたら? オレは慄然とした。時は経ち、オレが最初に入った作業所の所長は「ゲーム脳」を信じていて、オレが否定しても聞く耳持たなかった。森昭雄ジョーマクモニーグルの番組に出るくらいうさんくさい人物だと言えばよかったか。多分それでも聞く耳持たなかったろうが。

 これらの件から思うに、「普通」の人が自分の思い込みでとんでもない事を鵜呑みにしたり、偏見を放置してたりしているならば、それはとても残酷な事なのではなかろうかと。「普通の人」はマトモに物を調べんからねー、おまけになかなか訂正しないしさー。そんな奴らが支えている「普通」って、維持する価値あるんか? いっぺん完膚なきまでに破壊した方が良くないか?

*1:親父は死んでるから今や確認のしようもないが。