走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

外骨に叱られる

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 小学館が小学二年生から六年生までの学年誌を廃し、代わりに発行している『小学8年生』*1に、宮武外骨の伝記マンガが載っていると言うので、買った。全7ページと2ページ解説がついたもので、マンガは『頓智協会雑誌』『滑稽新聞』『スコブル』『震災画報』に絡んだエピソードと、明治新聞雑誌文庫設立までを描いていたが、オチがちょっといただけなかった。理由は書かない、ネタバレは避けたいので。

 そして解説の明治新聞雑誌文庫を紹介したくだり*2に、次のような言葉があった。

外骨が生涯をかけて取り組んでいたのが新聞・雑誌の収集だ。当時はただの古新聞でも、将来はその時代を知るための貴重な資料になることを外骨はわかっていたんだね。

 ……「桜を見る会」の出席者名簿を安倍政権が破棄したの、ネットのログや電子文書が消えやすいのの時期に、なんて皮肉な。これも、外骨のメッセージかも知れない。

 ところでオレは頓智協会雑誌での筆禍*3にはじまって、滑稽新聞での法律廃止論や名字を捨てようとしたりから、「法律やそれをつかさどる側が、間違える事もあるんだ!」と言うのを学んだ。今回の伝記マンガを読んでから成長した子どもは、そこに気づけるんだろうか? どうにもいやな予感しかしない……。

 ちなみに今回の記事の題名は、『チコちゃんに叱られる』が入っている。『チコちゃんに叱られる』のコミカライズも載っていたので……。

*1:写真を見れば分かるが、EL管の8は、1から6まで全ての数字が入るので、全学年に対応している。

*2:小学8年生2019年12・1月号53ページ。

*3:これは冤罪であった。