走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

そうね、私もよ

 かつて、小林よしのりが「わしは弱者のためにも絶対強者になりたい!」とか「マンガの独裁者になりたい」とか言ってたが、題名のごとく「そうね、私もよ」と言いたくなって来た。カマヤン(id:kamayan)さんも一時、「左の小林よしのり」を目指していたものの挫折しちまったし。

 いえね。世の中の連中に、「黙って俺について来い!」と言われたらコロリと参るようなのが増えているから、オレもそう言う態度を取って、そんな衆愚を煽動してやろうかと……。と、書いていたら、最近は「言うなれば統一協会の汁で飯食うとるんど!」と言われている米本和広の90年代前半の著書『大川隆法の霊言』で、大川の著書の中のアジア蔑視などの人種差別的な記述や障害者への偏見などを取り上げたあと、「大川君の言っている事が間違ってるだなんて、くだらない事は言わないよ。これらはみんな、誰もが心の中で思っている事なんだから」と続けたのを思い出した。幸福の科学保守系宗教として一大勢力になれたのも、小林よしのりの「つくる会」とつるんで以降の煽動マンガが成功したのも、そこら辺にあるかも。と言う事は、「左の小林よしのり」は出て来れない世の中なのかも知れない。いや待て、『大川隆法の霊言』については、ゆうきまさみがエッセイマンガでひとコマ使って取り上げ、「こう言うこと書き散らしていいんだろうか?」と言っていたな。世の中、まだ捨てたものではないかも知れない。いやいや、それから二十数年経ってるしなあ……。

 しかしそれでも、オレが強い発言力を持ちたいと思ってるのは否定出来ない、そのために、絵やマンガを使いたいと言うのも。そんな野心を持たず、平和なマンガ*1を描けばいいのかしら? だいたい小林よしのりのマンガについての大口自体、自信のなさや自己嫌悪の裏返しみたいだし。こち亀107巻の、甲斐よしひろによる解説にある小林についての記述*2からするに。「小林が自己嫌悪からくらもち(ふさこ)さんに毒づいて、とうとう泣かせてしまった」と言うところが気になってねえ……。だけど小林のマンガによる煽動は、結論から言えば成功したからなあ。どうしたもんだかね。

*1:平和を訴えるマンガではない、念のため。

*2:秋本治甲斐よしひろ小林よしのりに加えてくらもちふさこの四名が、東京でつるんでいた頃の話。