走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレの人生、こんな話ばかりか!?

 と、セルフツッコミしたくなる思い出が、また出て来てしまった。前に、中学時代オレをいじめていた奴が卒業式だかに山科けいすけのキャラを描いて体育館に掲示された話は書いたが、実はその卒業制作みたいなものはオレも作っていた。人がつり橋にされその上をいろんな奴らが楽しげに歩いている絵に、「人をふみつけにするな!」と言う文字を入れたやつを。しかしそれは下絵だけで、彩色して完成を見る事はなかった。家庭が荒れていたため出席出来なかったのもあるかも知れないが、もっと大きな理由として下絵を見た同級生の女子に、ボロクソに言われたからだ!

「なに? 人をふみつけにするなって、あんたの事?」
「女の子の胸を大きく描いて……、いやらしい」

 こんな事言われて描く気が失せ、別の絵を描いたが上手くいくわけもなし。前述の下絵は美術の教師が激賞したんだが、年上に褒められるより同年代に褒められたかったのもあって、結局うやむやに……。もしかしたら、あの時女子からのdisりを踏み越えて、絵を完成させていたら、人生に違った出目があったかも知れない。もっと言えば、「絵を描くと、悪い事が起きる」と言うジンクスから抜け出せていたかも知れない。こう言う出来事も、オレが絵やマンガを本格的にはじめるのが微妙に遅れた遠因だったのかも。ちくしょー! あと、山科けいすけキャラを描いた奴には、教室の床に叩きつけられて、頭を踏んづけられたのも思い出した! かさねがさねちくしょー! なんてついてなかったんだ、オレの中学時代は! んー、オレの過去を精算するため、「人をふみつけにするな!」の絵を、今描いたらどうなるかやってみようかしら。あんな風刺画より、描きたいものはいろいろあるけど……。

 しかしなー、孤立はする、男女問わずいじめられる、挙げ句の果てに家庭は荒廃……。よく自殺せんかったな、オレ。コミックボンボンの『最新版ゲゲゲの鬼太郎』で、自殺したら地獄へ行くと描いていたから自殺を思いとどまったのかしら? あの頃、サンデー・コミックス版『鬼面帝国』の表紙見返しに山上たつひこが書いた「地獄と言うのは、その時代の差別と、密接に繋がっている」って言葉を知っていたら、件の鬼太郎の描写をどう思ったかは知らない。ついでだから脱線するけど、最新版ゲゲゲの鬼太郎からスピンオフした地獄童子のマンガがのちに別の雑誌ではじまった時も、「親より早く死んだ子は、問答無用で地獄行き」と言う描写があり、げんなりした。考えてみればむかしは医学なども発達していないから、子どもの死亡率は高かった。そんな死に方をしたり、親に殺されたりしても地獄行きか!? 笑わせるな、金田益実! いや、地獄童子と言うキャラを考え、スピンオフマンガの原作もしたのが金田益実だったので。話を戻して、なんであんなに荒れた環境で生きていたんだ、どうにもならないとは言え、あまりにも悲しい。その後持ち直すんだけど、持ち直したと言っていいのか自信がなくなった……。