今朝の『ゲゲゲの鬼太郎』観ていて「おかしい、オレは鬼太郎を観ているはずなのに、なぜ原作版デビルマンの悪魔討伐隊が乱入して来るんだ? スパロボに鬼太郎が参戦するフラグか?」と思った。どうにもデビルマン臭い展開だったので、つい。マー、今までさんざん妖怪がらみの大きな事件が起きて、人間(の政府)側が動かんはずはないので、そうなると展開もかぶろうものだが。なんにせよ、胃に来る30分であった。しかしなー、鬼太郎本人が率先して動いていれば事態がもうちょっと早く解決するんじゃないかと思う事が、今期は何度もある。「名無し編」の最後の方とかな。マー、オレはスタッフではないから、あまり大きな事は言えんけども! 普段はどちらかと言うと呑気な鬼太郎が、いざとなると戦うと言う構図がミソなんだろうとも思うけど。してみると明朗時代劇っぽいな、作劇は。それでもなんとかならんものかと思う時はあるけど、今回のラストでねずみ男が言った「この世はまだらに出来ている、白黒はっきりさせたらしんどいだけだぜ」みたいな言葉が、スタッフの意図かも知れないし……。
水木しげるは戦場で地獄を見て、復員してマンガ家として名をはせても「実感が湧かない」みたく言ってた。だから呉智英の言う「ほがらかなニヒリズム」に達したのだろう。そこから湧き上がる水木しげる作品のすっとぼけた雰囲気を愛しているオレとしては、今期の「ぬらりひょん編」には時折疑問が。いや、次回のさざえ鬼の話はギャグ編っぽいから、スタッフも心得てるのかも知れん。いーや分からんぞ、今期鬼太郎は予告だけでは判断出来んし。