走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

地位がなければ風刺も出来んのか?

 今期の『ゲゲゲの鬼太郎』、原作がそうだったからか風刺がいろいろきいている。8月4日放送予定分は、『SNS中毒vs縄文人』と来た。水木しげるの現代風刺短編、『カモイ伝』がベースなんだろう。風刺と言えば『ウルトラマンタイガ』の3話に、やたらにロケットを打ち上げたがる会社社長が出ていたが、たぶんライブドア時代と今をあわせたホリエモンがモデルなんだろうなあ。

 ところで、鬼太郎もウルトラマンも、今や国民的ヒーローである。現在はそこまでの地位を得なければ、風刺と言うものが出来ない状況なのか? だとしたらさみしい限りである。そうでなくてもフィクションの世界も、悪しき新自由主義に毒されているからなあ……。差し障りがあるから、何の作品の事かは言わないけど。寓話と言うものが廃れる様を見せつけられるために、表現規制に反対したんじゃねえや……。

 今の世の中が、あまりに悪しき新自由主義に毒されてしまい、それを受けての「弱者死ね」の大合唱! こんな状況をなんとも出来ないなら、風刺のひとつもしたくなるが、強者を風刺した寓話が受け入れられないようでは……。オレはどうすりゃいいんだ! と言ったところで、題名に繋がるわけです。マー、地位あるものの風刺も、強者に向けられていたら攻撃される昨今ではあるけど。だからそれがいやなんだっての! どいつもこいつも地獄へ堕ちろ! いや、地獄と言うものも、その時代などの「差別」と密接に繋がってると山上たつひこが言うてたな……。じゃあ、なんて罵りゃいいんだ?