走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

これも時代の流れか……

 うーん、これも時代の流れか。『いだてん』の吉岡信敬役の満島真之介が言うように、ネットが普及して体感や実感を伴った経験を軽視するようになった故の。と、同時に、むかしから絵が上手かったり描くために努力を惜しまなかったりする者は少なかったのではとも。あと、イラストを投稿出来る雑誌とか、ゲーセンのコミュニケーションノートとか言った小さな集まりが、ネットでは意外と少ないのもなあ。唐沢なをきさんのツイートにもあるように、いきなり神絵師と肩を並べなければならんのはキツいような。あるいは小さな集まりはネットにも存在していて、それをオレが確認出来てないだけかも知れないけど。

 いやいや、もっと根源的な問題として、みんな金がないのが。CGをはじめるにも同人誌作るにも、先立つ物がなくては……。これで話を終わらせては、なんのためにこの記事を書いたか分からん。前述の小さな集まりうんぬんに焦点を合わせ、話を進める事にする。ネットが普及した事で、そこでの小さな集まりは作りにくくなってるんじゃなかろうか? なんでもかんでも、筒抜けになっちまって。そういや、かつて2ちゃんねるが「覆面被ってのひそひそ話の場」からメジャーになったと思っていたけど、単にあそこでのひそひそ話はハナっから筒抜けだったのかも知れない。ネットの普及で、それが白日のもとにさらされ出しただけと言うか……。話がやや脱線してしまったが、理論上全世界と繋がる場のネットでは、内輪だけの小さな集まりは作りづらいのかも。内輪だけの小さな集まりから、ステップアップしていけないと言うのは。いや、ネットはいきなり神絵師と肩を並べなければならない場だろうが、だからと言って「上手くなってから見せる」では、いつまで経っても上手くなりはしない。それを忘れてた。しかし内輪の小さな集まりで褒められたりアドバイスされたりしていくうちに、自信や技量がつく事もある。難しいところだ……。

 この記事は、オレがながらく一匹狼で描いて来た*1ため、自分に足りなかった仲間と言うものについて焦点が当たりすぎているかも知れない。しかしだ、スナック感覚で人やらなんやらをdisれるネットで生き抜くためには、それなりに横の繋がりも大事かと思うのだが。さらに思い起こせば、オレはゲーセンのコミュニケーションノート(で絵を発表する事)に執着しすぎて、さらなる飛躍が遅れてしまったっけ。それにはいろいろ理由もあるが、話が脱線しそうなので割愛する。

 しかし繰り返すが、絵やマンガを描くにも先立つ物がいる。「コピー用紙と鉛筆だけじゃ、プロになれない」っつーし。マー、同人活動やってる者が、必ずプロになるとは限らんけど、なあ。

*1:単に引っ込み思案だっただけとも言えるが。