走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

文章に慣れてない者にネットが与えられた不幸

 思うに、ネットが普及するまでは筆不精だったり進んで本を読む事がなかったりする者が多かったのに、ネットの普及で多くの者が文章に対峙せねばならなくなったのではと。オレはネット上で筆まめになったので、他の人にもそう言うのがいそうだと楽観していたが、甘かった。スマホの普及で、読み書き両面で文章に慣れてない……悪く言えば読解力のない……者にまでネット内のあれやこれやに参加出来るようになっちまった! ツイッターはじめとするSNSでの醜い争いは、その辺にもあるかも。また、YouTubeなど動画サイトの台頭は、技術的に動画を配信するのが楽になっただけではなく、意外と世間の人は本を読まない事もあるのでは。文章に対峙するのが辛い人たちが、一斉に飛びついたと言うか。それは動画サイトでのクソヘイト動画隆盛にも繋がるんだけど、そこまでは触れない。

 前段落では読むとか見る事を中心に書いたが、文章を書く力もネットやってる者でピンキリだ。読解力のないまま曲解して、おまけに文章力がない者が書き物すれば……えらい事になるわなあ。正直、議論に参加する前に文章の読み書きを勉強し直した方がいいのではと思う書き込みも見るぞ。どこの誰とは言わないけど。そりゃ文章力は書かなければ身に付かないが、書く力を付けようと思わず罵倒ばかり書いてたら上手くなるものも上手くならん気がする。そこはオレにも言えようが、あまり言うと「内輪から火を出す」事になるので割愛。

 そもそも「普通の人」は、そんなに文章を読んでないんじゃないかと言う疑問からスタートした話だから、そこが崩れたら意味がない記事なんだけど、話を続けよう。かつて週刊金曜日斎藤貴男が、ネットを「人類には百年早かった」と言った事があるが、それはオレの仮説と併せると教育の敗北だと言わんばかりの話になって非常によろしくない。週刊金曜日に限らず、左派の文明忌避には辟易していたが、こうしてみるとその理由が見えて来た。見えたってちっとも嬉しくないがな……。だってそれからどうすりゃいいかは、例によって全然見えてこねえもん。トホホ。