「萌え絵」を叩く側に対し「叩くより新しい女性像を表現してみては」と思い、このブログで何度か発言した。叩く側が「禁止する」「取り上げる」方向のアプローチはしても、「何かを与える」方向では何も言ってないのが気になって。オレ以外にも似たようなことをツイッターで言っていた人は何人かいたが、叩く側から反応がなしのつぶてなところを見ると、オレは出来ない相談をしていたのかも知れない。
女性像を表現するのが出来ない相談と言うなら、それはそれでいいんです。「与える」方向のアプローチが何故出来ない*1か、それを一緒に考えましょうと言ってみるので。それもシカトされたら? オレ個人の手には負えないのかもな、としか。
これはツイッターでの伝聞だから正確な話ではないのかも知れないけど、F1のグリッドガール廃止の際、現職のグリッドガールから自分たちはどうなるんだと言う声が出たが、フェミニストの学者かなんか(この辺本当にうろ覚えですまぬ)が、「勉強しなさい」と言ったと言う。「萌え絵」を叩く者にも、似たような態度とそれに対する違和感がある。あと、下記の記事で引用した矯風会の言い草にも似たようなものを感じたな。
この事態に、本当にそれでいいんですかと言う疑問と、それに対するこちらからの提案を示したつもりだったが、出来ない相談だったり聞く耳持たなかったりするなら仕方ない。山中名物、娘娘(にゃにゃ)饅頭をくらえっ! 娘娘饅頭をくらわせてどうすんのよっ!? ……そんな事言っている場合じゃないな、事態が前述のようにオレ個人の手には負えないのだから。しかしなー、「左派」や「フェミニスト」を自称する者がツイッターでパターナリズムお化けになっては、右派と言う、より強大なパターナリズムお化けに取り込まれて、悪魔合体してしまいはせぬだろうか? オレはそれを恐れる。とは言うものの、打つ手がない。ツイッターでの言い争いを無視して、パターナリズムお化けに対抗する術を考えるしかないのかも。それは繰り返すがオレひとりではどうしようもない、誰か手を貸せ、知恵を貸せ。
と、長々書いたが、「萌え絵」を巡るいざこざは「自分の好みの価値観を、世の中の中央に据えようとする殲滅戦」の一部なのかも知れない。「萌え絵」を叩く側に抗う側も、ずさんな範囲攻撃したりミソジニーこじらせてたり、結構酷いのいますからね。ホント、「萌え絵」を叩く側も、それに抗う側も、「あんたら、何やってまんねん!」と言いたくなるな。今の状況では、共倒れにしかならん気しかしない……。
*1:しかも、「絵描きでござい」「作家でござい」と言うツラをしている者までいながら。