上の絵は、もう十数年くらい(あるいは20年くらい)前に描いたものだ。コンタロウ『1・2のアッホ!!』の「漫画が消える日」に出て来たマンガを弾圧する文部省(何故か武装している)と文部大臣を、我がオリキャラの「ビクトリーガイ」と「藤沢 勇七朗(ふじさわ・いさなあきら)」博士が襲撃してぶち殺しているクズ絵だよ! 「あんた、自分の描いた絵にクズはないやろ!」と言われそうだが、気に入らない奴への嫌がらせに絵を描く行為とか嫌になってねえ……。それでもこのブログに再掲するのは、今なお「漫画が消える日」に対する怒りが消えてないからだ。アンビバレントってやつ? 今やマンガはフランスで「第9の芸術」と言われたり、社会的地位は『1・2のアッホ!!』連載中の頃よりは向上したけど、世の中には文化芸術への憎しみを隠さない愚か者も多い! だからまだ油断は出来ねえのだ。(別の件だが)愚か者どもがネットを通して接着され、ソルジャーレギオンより厄介な群れになる事も珍しくないからな……。それで、世間への呪いと怒りを込めてクズ絵と思いつつ貼り付けたわけです。古いデジ絵なんで解像度も低かったり、色々出来に難はあるけどねえ……。
「気に入らない奴への嫌がらせに絵を描く行為とか嫌になっ」たと言ったが、一方でそれでは絵を描かずに意見の表明をする事にさえ躊躇してしまうとも思っている。内心の自由は「表明する事の自由」とセットになってるからな。「じゃあ、コンタロウ氏がどんなマンガ描こうが自由じゃない」と言われたら、その上で内容などがどないやねんと言う感想をオレが持つのも自由だろと返すが……。マー、そこら辺を閲覧者と言い合いしたって仕方ないから、絵の話にしよう。ビクトリーガイはフランス人の「アラン・マルセイユ」*1が、祖父により改造され、超人サイボーグになった姿だ。巨大化して怪獣とも戦えるから、この絵ではマグマ大使の標準身長*2くらいになってるのかも知れん。藤沢博士は、ファイナルファンタジーの敵モンスター「とんべりマスター」のコスプレで文部大臣の首を刎ねている。「とんべりマスター」は、それまでプレイヤーキャラが「とんべり」と言うモンスターを倒した数に比例して攻撃力が上がる「みんなのうらみ」と言う攻撃技を持っていてね……。しかし一太刀でそっ首刎ねられるなんて、一体どれだけ酷い事したんだよ、この文部大臣!? ……昔描いた時は楽しかったけど、今は色々モヤモヤするなあ。正直、こう言う絵を描く自分が嫌さに、二次創作がしづらくなったようなものだし……。特定の作品のキャラを引っ張り出して血祭りに上げる行為の限界とか、問題とかを考えると……って、悪びれず*3やってる世間の連中を思うと、まだやりようがある気はするけど、今のオレには荷が勝ちすぎかも知れんな。とか言いつつ、以前ヘンな「正しさ」を押し付けて回る「おっさんマン」と言うキャラを描いた時に参考にしたのが、あるゲームの劇中作のキャラ「ジャスティスマスク」だった*4りする……。こんな事ばっかりして、本当にこんな事ばっかりして。
それはそうと、自分のやってる事をもう少し肯定した方がいいぞ、オレ。それが出来ないから、些細な事でキレ散らかすんじゃないかと思うし……。