走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

いきなり電子書籍マンガレビュー『地獄は極楽』

・地獄は極楽

 最近縁持ちましたるマンガ家、今木商事氏による地獄を題材にしたマンガ。オレは山上たつひこ氏の『鬼面帝国』の秋田書店サンデー・コミックス版の作者の言葉にあった「地獄と言うものは、その時代や国の『差別』と、密接に繋がっている」と言う記述を見て以来、地獄を扱ったフィクションにモヤモヤしたものを感じていた。しかし『地獄は極楽』は、ギャグあり今木氏のヒューマニズムありの好編だった。すぐに読まなくてごめんなさい、今木さん……。

 この本の「エンマ大王の口角」と言うエピソード、のちの今木氏が描く『走れ!Gじいさん』の原型かもと、ちょっと思ったり。どこがどうとは説明しづらいけど。欲を言うなら、エンマ大王に仕えるふたりの女の子の名前がハッキリ分かるよう、エンマ大王と彼女らの人物紹介欄があった方がよかったかも。……うわーっ! そこはうんざりするほど人のこと言えないーっ!

 てなわけで、気になった方は下の埋め込みから『地獄は極楽』を買おうね。

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