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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

いきなり電子書籍マンガレビュー『ミケロマン物語』

・ミケロマン物語

 架空の玩具「ミケロマン」にまつわる、三つの物語を描いた作品。その内容は、党の傀儡としての自分に悩む総理を、少年時代に好きだったミケロマンの玩具が勇気づける『ミケロマン総理』と、ミケロマン開発の歴史を描く『ミケロマンを作った男』と『小さな友人ミケロマン』に分かれる。このマンガ、実はタカラ(現・タカラトミー)のSF玩具「ミクロマン」のパロディで、最後の『小さな友人……』の作者名「藤森ひろよし」は、テレビマガジンにおけるミクロマンのコミカライズの作者「森藤よしひろ」のアナグラムなんですな。下記に貼り付けたなかせよしみid:y_nakase)氏のレビューでは『ミケロマン物語』の作者、今木商事氏の別名義かと書かれていたけど、たぶんパロディの一環でやってるんでしょうねえ……。

y-nakase.hatenablog.com

 ここからは、なかせ氏のレビューを参考に気になった事と、いくつかの余談を。なかせ氏は『ミケロマンを作った男』で描かれた「賀間アキオ」のモデルが分からなかったと言ってたが、オレは特にモデルはいないんじゃないかと……。話をドラマチックにするために作り上げた、架空の人物な気がするのよね。一説によるとタカラトミーは、タカラ時代の資料の多くを処分したと聞くから、それでモデルが特定出来なかった気もするけど、そこは「下衆の勘ぐり」な気もするので「架空の人物」説を取る事にした。

 余談その1。作中でミケロマンのメーカー名を「サクラ」としてるけど、実は70年代にサクラと言う玩具メーカーは実在してるんですな。タカラと関係ないみたいだけど。実在のサクラが出していた商品は日活の集団ヒーロー(と言うより、スパイアクション)もの『電撃!ストラダ5』のソフビとか『まんが日本昔ばなし』の「鬼」の合金モデル*1とか……。脱線脱線。

 余談その2。作者の今木商事氏は、本作の元ネタ「ミクロマン」シリーズなどの「タカラSFランド」に縁の深い「トランスフォーマー」の1シリーズ「ビーストウォーズ」のコミカライズもしていたり。妙な縁を感じます。

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*1:ポピーの「超合金」に似せた「強合金」と言うブランドで!