今回はまず、この絵を見て欲しい。
この絵は、山咲梅太郎氏の成年向けマンガ『イノセント』のヒロイン「竹村菜々」を、読んですぐの頃……2001年の夏……に描いたものだ。んで、竹村菜々をモデルに描いたロボ娘「ナナナ」を最近描いたものが、こちらになります。
22年絵を描くと、成長はするもんだな。今までのオレだと「その成長を、もっと早く得られれば……」と嘆いていたところだけど、今はそうでもない。22年かかったが進歩した自分が、妙に誇らしいのだ。とは言え、かつてオレの絵を罵ってくれた輩に対する怒りは消えちゃいないが。
「そんな事言ってるから、人生が苦しいんですよ!」
誰だ。マー、絵を罵って来た連中にぐずぐず言う暇があるなら、絵を描けやオレとは思うが、罵って来た連中の中には何年も粘着してきた奴もいたんだぜ? 納得出来ないし、するもんじゃないとも思う。いくら言っても、そいつが改心したり受けた仕打ちがなかった事になったりはしないが、言いたくなる時もあるわさ。「あの時、筆を折らんでよかった」と、今は強く思うし。粘着していたバカが、当時のオレの掲示板で長々と慇懃無礼にオレを説教し、そこで「ゴミみたいなイラスト」とまでオレの絵を言いやがったのは、追い詰めて筆を折らせるためだったろうし。そんな脅しに落ち込んでいた、当時のオレは……おっと、これ以上は過去のオレに無限に責任を負わす事になる。そこは言うまい。
(続く)