走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

マンガ描く事と年齢

 30代で絵を描きはじめ、43歳で4コマ誌デビュー、45歳で商業誌の連載獲得と言う経緯をたどった「モトカズ」氏と言うマンガ家がいる。他にも最近は30代・40代・50代でデビューする方がいる。30年前、噂の眞相の読者欄にあった20代のマンガ家志望者を「君、年取りすぎてんだよね」と、編集者が門前払いした話に比べれば隔世の感があるのー……。今の状況にはいろいろ理由みたいなものは考えられるが、割愛する。問題はオレ自身の事だよ。こう言う状況だからって、オレも商業誌デビューが出来るとは思っちゃいないが、マンガを描く好機が50代になった今だと言うのは感じていて。マンガ描きが「一生もの」の趣味になったのもあるが、デジタルツールが発達した状況もよかったんですよ。それがなければ、オレは相当苦戦したろうし。とりあえず還暦までは「つっぱしり元太郎」で行こう、20代から40代前半までの不遇な時期を供養する意味でも。還暦になったら描くのをやめるわけじゃなく、50代でどこまで出来るかを試したいんだ。

 と言うか、50になってから、年齢は気にしないようにしている。描きたいものがある限り、これからの年齢においてもやれる事はあるはずだ。年齢うんぬんで言えば、オレが前の段落などで還暦にこだわっているのは、手塚治虫の享年が60だったからだろう。彼ほど描いてるわけじゃないけど、つい。結局、年齢意識しとる。しかし手塚が死んだ1989年とは、いろんな意味で時代が違う。やっぱり(オレ自身の)年齢の事は、描ける限り言うまい。この記事は「さらにオレのマンガ道」シリーズの一編として書いていたが、急遽普通の記事として公開する事にした。