中学時代、学校に「勉強に関係ない物」を持ち込まないようにしていた。他の生徒のように教師に没収され叱られたり、最悪趣味をけなされたりするのが嫌だったからだ。しかし今にして思えば、それは題名に書いたように自分の楽しみより「世渡り」を優先させていただけではなかったのかと。家庭でもそうだったし……。今さらどうにもならないけど、もっと早く自分の楽しみを優先して生きるように振る舞っていれば、人生もっと楽しかったろうねー。「世渡り」を優先させた故の失敗は他にもあるが、詳述はしない。
そりゃ、自分の楽しみが人生になかったわけじゃないけど、大損こいた悔しさがね。たとえば、もう耳タコなくらい言ったけど「自分の人生を、自分で生きる」のが大幅に遅れたのがそう。「世渡り」に気を取られて、人生をキチンと考えられなかったと言うか……。状況が変われば、その「世渡り」とて決して通用しなかったのに。あまり言うと、またも「過去の自分」に対し重荷を増やすだけなのだが、どうにもやり切れん……。
過去の自分に怒っても、過去の環境に怒っても、どうにもならないのは分かっている。だから余計にやり場のない感情が……。しかしこのままだと、やり場のない感情に押し潰されてしまう。どうすればいいんだ……? ちくしょー、タイムマシンでもあれば、過去のオレを救いに行けるのによお……。いや、そしたらコロナウイルスを過去の世界にぶちまけてしまいかねんな、現状では。魂だけ過去に送る「メンタル・タイムトリップ」と言う手もあるが……って、ない事に時間取るな。今の自らを救えばいいだけだろうが、オレ。たとえば、ゲップが出るほどエロ絵を描くとかな。「それで救われるんかい?」と言われそうだが、絵を描く事をはじめるのが遅れたのも、自らの楽しみより「世渡り」を優先させたせいなので、つい。
……言えば言うほど、過去をやり直したくなって来た。せめて絵に関してだけでも。だからそう言う考えが、過去の自分に重荷を背負わせる事だと。とは言え「今は絵を描く事が楽しめるから、いいや」と割り切れるような性格ではない、どうにもこうにも。