走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

いきなり電子書籍マンガレビューその1

 決済の仕方がわかったので、BOOK☆WALKERにあったマンガ同人誌をいろいろ買った。その中からいくつか、レビュー記事を書こうと思う。興味を持たれた閲覧者のため、BOOK☆WALKERでの販売ページもレビュー文末に付けておく事にする。

・餅がたり

 2016年に、なかせよしみid:y_nakase)さんが参加した「きんどるどうでしょう」内の「餅マンガ」企画による作品。建築関係の仕事*1をしている女性「ペーちゃん」と米屋の娘で同居人*2の「スーちゃん」の、年末年始(餅だけに)の生活と餅についてのあれこれを学習マンガ形式で描くもの。

 なかせさんお得意の情報てんこ盛りスタイルもさることながら、主人公ふたりが愛おしいのもいい。特にペーちゃん。仕事は建築関係と言う以外不明だけど、作中で絵の入った年賀状を描いたり紙の判型に詳しかったりするから、製図・設計などの方面の人なのかな? いや、オレも道路工事や建築現場に携わる警備員時代に自作絵の年賀状描いたりしてたから、それはそれで決めつけだな。

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・怪盗ボニーは日常系

 『餅がたり』同様なかせよしみさんの作品*3で、ホームレスの幼女で怪盗のボニーと、その相棒の富豪青年クロードの活躍(?)を描くナンセンスギャグマンガ。この作品は、理屈で考えると負けだ。なので長文でごちゃごちゃ言えねえ。

 とか言いつつ、収録作の『ボニーと猫』に妙にしんみりしたりして。そう言えば、むかしのギャグマンガって、時折しんみりした話やりましたよね。実例挙げるの難しいけど。

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・もちもちのもち

 砂虫隼さんが、前述の「きんどるどうでしょう」における2016年の餅マンガ企画にあわせて描いた作品。

 同じく餅マンガ企画参加作品だった、なかせさんの『餅がたり』と比較すると、私小説っぽい内容。作者の目から見た餅と人との関わりが、柔らかいタッチで描かれているので、私小説っぽいと。

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コロナウイルスと過ごす日常 2020年・2021年の記録

 2022年2月に、星野実さんが発表したエッセイマンガ。星野さん自身のブログやツイッターで描き続けられた、コロナ禍による日常生活の変化が記されている。主人公がパンダ型のアバターで絵柄も可愛らしいけど、結構シビアな話にも言及しているのが特徴。シビアな話と言うのは、コロナ禍におけるイベント開催の難しさとか、いろいろ。

 作中、ワクチン接種後の肉体の変化について言及されていたが、オレはそこまで変化を感じなかったので、つくづく人それぞれなんだなと。

 本書の最後のエピソードを読み、かつて『まんがサイエンス』で、伝染病(今の感染症)の専門家「伝染マン」が読者に警告した「患者への差別の恐怖」を思い出した……。

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 と言うわけで、今回はこれまで。気が向いたら「その2」を書くかも。

*1:詳細は不明。

*2:仕事は何か、作中の描写だけでは不明。

*3:執筆・発表は2017年。