走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

悪ふざけしようとした男

 題名は、オレの事な。オレがある種の悪ふざけが苦手なのは、逆にオレ自身が(違った意味での)悪ふざけをしようとして、失敗していたからではないかと。10代の頃、くだらない冗談を言い合える友が欲しかった。エロい話題が出来る友が欲しかった。アホなマンガ描いて発表したかった……。しかし紆余曲折が多かったので、悪ふざけの不完全燃焼である、トホホ。その紆余曲折は、ここでは言いますまい。言う体力がない。そりゃ、今はエロネタに付き合ってくれる友人もいるし、冗談を言う相手もいる。ただねえ……。若い時分にはじけきれなかったり、楽しみを味わっているはずなのに急にさみしくなったり、いろいろ辛かったのも事実だ。最近はそのさみしさの裏返しが、ファミ通映画秘宝の悪ふざけへの憎悪になってる気がして……。映画秘宝が映画などを「別の方向に歩かせる」体の論評を加えたがる*1ところや、ファミ通のギャグコーナーである「ゲーム帝国」に代表されるノリについていけないのはあったが、そこにオレの生真面目さ*2や、自分なりの面白いものを追求する事に失敗した悔しさが加味され、怨念がえらい事に……。

 もっと言うなら、オレが自分の知識に対する、あまりいいものでない感情を吐露する事が増えたのは、亡き友惟任さんから生前「場を盛り下げる蘊蓄(うんちく)を言うな!」と叱られたのが、ちょっとフラッシュバックしてるのもある。悪うござんしたね、ノリが悪くて。ノリがいい奴は平気で度を超えた「悪ノリ」もする*3からそれを警戒してはいたけど、結局は面白い事を面白がるセンスとか能力とかが欠如している自分が嫌だったのかも知れんて。そう言えば、バンダイの子会社かブランドだかに、セレンテってありましたね。ほーら、言うた尻からズレた笑いに走るオレ……。オレは「発狂倶楽部」に名を連ねるナンブ寛永氏にも、きゃの十三氏にも、なれんのかも知れない。ナンブ寛永氏はどこでどう見つけたか分からない紙物*4を渉猟している人で、きゃの十三氏はマイナー玩具同人誌で名をはせている人だ。両氏に比べオレは打ち出し方が下手だし、もう物集めに使える金もない。ダメじゃん! いや、こうなったら今まで蓄えた知識を、出血大サービスで放出するしかねえか。実際、サブカルビジネスセンター(以下、サブカルBC)でもやってるんだし。サブカルBCの公式ブログなどでオレの知識の大棚ざらえをして、出直すしかねえよなあ。それこそ悪ふざけ出来んかった男の、人生最大の悪ふざけかも知れんが。

*1:ムック時代の事なんで、雑誌化してからは知らん。競合誌の編集部に、パイ投げを仕掛けるとかはやりすぎだと思うけど。

*2:真面目すぎて、融通が利かないとでも思いねえ。

*3:例えば、映画秘宝パイ投げとか、ファミ通の編集者が他誌の編集部にイタ電まがいの答えにくい質問をした件とか……。

*4:雑誌・書籍に限らない。