走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレは「カインを殺す者」にはなりたくない!

 思うところあって、旧約聖書の創世記第4章にある「カインとアベル」の話を読み直した。その中でカインは弟アベルを妬みから殺してしまい、その結果神罰として放浪する事になったが、自分も弟殺しの罪から誰かに殺されるかも知れないと恐れていたら、神は「カインを殺す者は7倍*1の復讐を受ける」と言って、誰もカインに手出し出来ない印を授ける。この説話は嫉妬の怖さについてだけでなく、加害者だからと言って、事件の部外者が手出しをするなと説いているようにも取れる。そう思ったら、ますますオレは「あいつ気に入らない、シメてやる!」みたいな感情に振り回されてはならないなと。だから題名で「カインを殺す者」にはなりたくないと書いたわけです。「やけに宗教臭い事を言うじゃねえか」と思われそうだけど、ネットで繰り返される「炎上」と言う名の集団リンチや、納得行かない断罪を見てると、そう思いたくもなるわさ板わさ。「人のふり見て我がふり直せ」とも言うじゃないの、ねえ。何が「ねえ」だよ。

 聖書につじつまの合わない点があったり、それを聖典とするあまたの宗教がいろいろ酷い事もしているのも確かだが、世間の状況がこうでは。オレはこの世は「神も悪魔も降り立たぬ荒野」だと思っているが、時には聖書や仏典などから知恵を借りたくなるわい。自分の知恵はたかが知れてると感じる時には、特に。

*1:聖書の中では、7は完全を意味する数字である。