迂闊に人恋しくなったばっかりに、悶々と苦しむ事になったが、それは悪い事なんだろうか? お釈迦さんは「愛するから苦しむ、愛するな」と言っていたらしいが、あんな地球が丸い事も知らんかった、厭世的なおっさんの言う事なんか聞いてられるかい! 愛されたいが愛されないから、「こんな風に愛されたい」と言う願望を文化や文芸に出来るんやないかー! そう、愛されたいが愛されない者は、宗教が嫌なら創作者になるしかない。オレはまだ、そんな創作をし足りなかった。この悶々とした気持ちを、創作に叩きつけてやろう。
全ての宗教を否定出来るほど、オレには学があるわけではない。ないが、宗教を盾に性急にある種の人恋しさを否定するのも現実的ではない気がして、つい。と言うか、人恋しさやらなんやら、周りの価値観に引きずられ否定してしまってたんだオレは。苦しいのは、そのせいだったろう。とは言え、どうすりゃいいのか。いろいろ辛くて辛くて。おまけに世の中がこうまで混乱していては、どうしようもない。こんな事になるんならもっと……、ちくしょう。