走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オタク文化に対する道徳的な信頼

 前にコメント欄で負次郎さんに、オレの中の「オタク文化に対する道徳的な信頼」を指摘された事があったが、そう言うのがないといろいろ困る。宮崎駿の軍事に対する見方みたいなものも要る局面だってあるかも知れないけど、それだけでは辛い。と言うか、負次郎さんの言うオレの中の信頼については、90年代初期のオタク界隈の自虐への逆張りからの延長だろうかねえ? あの時ゃ酷かった。書くと不愉快にしかならんので、言いたい事は多々あるが割愛する。それに当時の自虐から、オタク文化の底上げに繋がったものは何もなかったし、これからも「自虐からは」出ないだろう。だから信頼するしかなくて。90年代のコミケで見た悪趣味系評論サークルみたいな事言ってても、腹も膨れなければ楽しくもないし。

 確かに、「宮崎駿の軍事に対する見方」うんぬんを最初に持ち出したように、内省が必要な局面はあろう。しかしながら、オタク嫌悪を露骨にツイッターなどで書く者の言うとおりにしたところで、下手すりゃポル・ポト派がやったくらいの文化の破壊しか来ない*1気が。それに対抗するには、「オタク文化に対する道徳的信頼」を持たねば。自虐でお目こぼしを狙おうってのは、平成初期の感覚だよ? 今、令和だよ? この辺突っ張らないと、日本の……いやさ世界の文化ってものが、政治的あるいは経済的な力の強い者によるジャッジで、いろいろ決まりそうでなあ。実際、経済の側面だとGAFAだの、カード決済代行会社*2だのが、どうにもシャクにさわる動きをしているし。病人で金もなく、長年のセルフネグレクトでいろいろぼろぼろなオレが言っても聞く耳持たん連中が多いだろう*3けど、気になるもんは気になる。

 段落を変えて改めて言うけど、誰も彼も同じように力づくで文化をジャッジしようとしたら、結局マジョリティだったりハナっから力の強い者だったりのやり得になるのは必定。ツイッターでのオタク嫌悪が強い人は、なぜそれが分からんのか。あんたらマイノリティの味方になりたがっているようだけど、マイノリティまで巻き込んでマジョリティと言うか力の強い者に取り込まれつつあるよ! それでいいの? ……って、それが聞いて欲しい人に届くとは限らんが、もはや言うしかない。これは最初に挙げた「オタク文化に対する道徳的な信頼」とずれそうなんで、別の機会に回そう。オタクに対しても、表現規制に関して自民党を信頼しすぎ*4なのではとか思うと、無関係な話ではないけども。……ええい、この話を真面目にしだしたら、話が大きくなる一方だ。前述のとおり病人であるオレには、手に負えん話だったのかも知れん。それでも言いたくなったのは、状況が状況だからだ。繰り言になるので、詳述はせんがな……。

*1:ツイッターでわめいていても、現実の行動に繋がるかどうかは疑問だが、いやな予感はするのだ。

*2:あるいは、一部のクレジットカード会社そのものも。

*3:これは自虐ではない、今自分がどう言う状況かを客観的に書き出しただけだ。

*4:最近では山田太郎氏の当選と言う、大きな事態はあろうが。