走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

「冗談というのは、みんなでゆかいに笑えることをいうのです」

 題名は、『エスパー魔美』の高畑さんの台詞だ。「悪意ある事を冗談で片付けるな」と言う意味でもあるんだが、最近まで知らなかった。かつて、兄にダークな藤子F作品を読まされて以来、藤子・F・不二雄にいい感情がなかったため、エスパー魔美の単行本がうちにあった時、通して読んでなかったのだ。そしてもうひとつ、魔夜峰央の『パタリロ!』で、「お前の冗談には悪意がある」と言われたパタリロ6世(8世ではない)が、「冗談とはもともとそーゆーものです」と返したのが強く心に残っていたからだ。そのため、22年前に鉄工所で玉掛けの鎖を首に巻かれホイストにかけられ、「縛り首じゃ!」と社長の弟にスイッチを入れられた件も「冗談じゃろうが!」と言われたらそれまでと、当時一回人に話した以外、長年人に話す事が出来なかった。オレはどうしてこう……。

 パタリロ6世の台詞のせいで、長年どこまでの悪意を冗談として流せばいいかで悩み苦しんでいた。ヤハリマンガだけ読んでたらいかんな。さりとて、オレを取り巻く環境が悪すぎて、頼りになる大人になかなか出会えなかったのも事実*1なんだが。マー、「冗談には悪意がある」と言う事と、「悪意がある事は全て冗談として流す」と言う事とは月とスッポン、提灯と釣り鐘くらい違うと、今は思えるのだが。常識は大切にしたいですね。

*1:単に知識や情報が偏っていただけじゃなく、オレに対する悪意が多すぎたのがいけなかった。