走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

弱者に厳しく、強者に甘い社会が続く限り、どうにもならない

 しばらく予約投稿以外沈黙する予定だったが、川崎で19人を殺傷し、犯人も自殺して果てたと言う悲惨な大事件が起きて、これについて現段階でのオレの思った事を書き記そうと思ったので、お付き合い願いたい。その前に、下記のふたつのツイートをご覧いただきたい。


 上のツイートだが、背景や動機が分からない状況で犯人像を詮索するのはオレも好きじゃない。しかし心のどこかで野次馬根性があるのではないかと、反省もしておる。

 下のツイートで扱われている記事だが、藤田孝典氏は「死ぬならひとりで死ね」と言う言葉が、社会で追い詰められている者をさらに追い詰めるのではないかと、文章を書いたのであって、今回の事件の犯人をかばっているわけではない。しかしこの記事を見出しだけで批判している者が多くて、そのため藤田氏の名前がツイッターでトレンド入りって……。犯人に怒りを向けられない連中が、ここぞとばかり怒りをぶつけているようで、辛い。

 正直オレもむかし親父に、「死ぬんなら、勝手に死ね!」と言われた時、すっげえショックだったから、あまり見ず知らずでも他人を追い詰めるような事は言いたくないなあ……。

 それにしても、だ。ドナルド・トランプ大統領が来日していて、テロを警戒してたはずの首都圏で、これや……。「通り魔は防ぎようがない」とは言え、警察は面目玉を失ってしまったなあ。それと、この事件もまた「無敵の人」の犯行と言うより、「弱者がより弱者の血を求めて起きた凶行」のようで辛い。そして、この事件を幸いと、自分の嫌いなもの*1を叩く材料にしている連中がいるのも辛い。これで題名に書いた「弱者に厳しく、強者に甘い社会」はますます盤石になるかと思うと、オレも死にたくなる。しかし今ヤケ起こして死ぬのも、早まるにも程がある気がするので死ぬわけにはいかんが。しかしどうしたものやら、この事件に対し何も出来るわけじゃないからなあ。また、オレは素人探偵にはなりたくないのであまり犯人像を詮索しはしない。ただ、人はどこまで自分に抵抗出来ない者に残酷になれるんだと、嘆息するのみ。嗚呼。

*1:物でも、者でも。