時折人恋しくはなるが、題名のごとく「モテる事」はあきらめている。そのための努力を長らくしていなかったし、それで出来た空白はもう埋められないし、何より「トロフィーとしての相手」を得ようとする競争から降りて久しい。これらの理由でねえ。前にも言ったけど、「モテる」事と「相手がいる」事の違いもよく分からないし。
オレがもっと「モテる」事に貪欲だったら、今のようなセルフネグレクト状態にはならなかったのかなあ? いや、それで運良く相手が出来ても、DVふるいまくりの鼻持ちならない奴になり下がっていたかも知れない。人間、その時にならねば分からん事もあるからのー。と言うか、両親……特に親父……を見ていて、「男女の仲」がいやになってたけど。あと、親父がオレに「女だませ、女だませ」としつこく言って来たのもいや*1だった。我が子にそんな事、けしかけるか? おい。だから、「モテる」事をあきらめて行ったのかも知れない。もし彼女なんか連れて来たら、我が家はどう言う事になっていたか……。親父だけじゃない、兄貴だって「お前は女と一生付き合うな」みたく言って来たしなあ……。兄貴はのちに結婚するけど。そうこうしているうちに、オレは孤独死を覚悟しなければならなくなってしまった! もうやだ、こんな人生。家族のミソジニーに振り回されて、オレは「モテる」事をあきらめてしまった! 今まで、引っかかった宗教も影響していると思っていたが、実は家族のミソジニーがより影響していたようで。なんてこった。
前述の「モテる」事に貪欲と言うのは、相手を引っかけるために身だしなみに気を配るとか、働いて金を稼ぐとか、家族を振り切って家を出て新居を築くとか……。マー、引っかけた相手がろくでなしでないと言う保証もないが。むかし、酷い目に遭ったからなあ。なんでこんな話をよくするようになったのかと言うと、オレの友人にも身を固めようとしている者や、カマヤン(id:kamayan)さんみたいに結婚して久しい者がいるのと、何度も言っているが『ラジプリズム』で中高生の惚れたはれたを聞かされて、自分の人生が選択ミスだったかもと少し思ったからや! 今さら、どうにもならんと思う自分もあるけど!
くっそー、宗教にも引っかからず、家族の呪縛を振り切り、マンガ家として食っていけて、結婚まで出来たオレがどこかの世界線に存在していたのかなあ……と、言いたいところだが、オレは平行宇宙の事は考えたくない。言い出したらキリがないし、それこそ上岡龍太郎じゃないが「ない事に時間取るな」ってもんよ。
それに、繰り返すけど、今までの「モテる」努力をしなかった事による空白を埋めようがないのは、いかんともしがたい。ただねえ……。では代わりに何か得られたのかと考えると、「全くなんにもございません!」と言いたくなるくらい空っぽな人生だ。……こんな話書くんじゃなかった、書けば書くほど自己嫌悪が強く。
*1:当時、宗教に引っかかっていた時期でもあったけど、それをさっ引いても……なあ。