走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

インドアな趣味と引きこもり

 ああ、なるほど言われてみれば。好きな作品を語り合ったり自分の作品を発表したりは、まさしくコミュニケーション。それが出来る者と出来ない者には、溝があるわなあ。と言うと、また怒られそうな気がするけど、オレが引きこもりに対し「勝ち目のない籠城戦」のイメージがあった*1のも、かつてオレが望んでいたものは「趣味を語り合えるコミュニケーション」だったのも、この言葉でなんかうなずけるからつい。

 中学卒業からふらふらしていた時期、親父と兄貴と言うふたりの暴君がいたため完全に引きこもる事は出来なかったが、前述のように「趣味を語り合えるコミュニケーション」を欲していたから引きこもりにはならなかったのかも。……いかん、なんでまた暗い過去を掘り返さなきゃならないんだ。話を軌道修正しよう、ゲームにしろ読書にしろ絵やマンガを描くにしろ、それらインドアな趣味を楽しむ事と、引きこもる事は若干違うような。引きこもりは、趣味を楽しむ余裕すらないように思えてなあ。これもオレの私見なんだが、ゲームにしろ読書にしろ、それらを作った者がいないと楽しめないわけで、どこかで他者は意識しているわけだ。だからインドアな趣味でも、他者とのコミュニケーションの機会があるように思えて……。マー、今のオレは、それらもほとんど楽しめなくなりつつあるけどにゃー。だから「マーズのラストシーン」みたいな事を、平気で考えられるわけで……。脱線脱線。

 滝本竜彦氏の言葉からいろいろ思ったが、オレがむかし漠然と考えていた事とリンクしたように思えてねー。しかるに今のオレは、趣味のコミュニケーションがあまり取れてない。うつ状態が長くて、他者との接点がどんどん失われていたし、生きる気力自体もなかった。今だって、生きる気力が潤沢にあるわけじゃない。イラスト講習に通っているから、少しマシになっただけだ。だいたい、イラスト講習の場で、他人と上手くコミュニケーション出来てないし! 気がつきゃ、引きこもりより性質が悪い事に! 出歩いたり定期的に人のいる場に通ったりしても、これや……。オレは内気すぎるのか、過去に他人に酷い目に遭わされすぎて、疑心暗鬼になっているのか……。しかし引きこもり同然の暮らしだった、うつ状態を抱えていた頃に逆戻りしても、ねえ。

*1:それも時と場合によるのだろうけど。