題名は、あさりよしとお『まんがサイエンス』に出て来た言葉である。確かにその通りだし、だからこそコンピュータには利便性があるとオレは思っている。自分にとっていい事か悪い事かを判断するのは、コンピュータのユーザー自身の問題だし。
ところがこのところ雲行きがあやしくなって来た、ツイッターでの単語と言うか言葉のミュート機能である。これによりこの記事でも話題にしたユーザーの「スルー力(ちから)」の衰えが出ると言うか、判断が雑になりやしないかと懸念する。アカウント*1ごとにブロックやミュートしたりは自身の安全を守る措置として分かるのだが、あまり言葉をミュートしていると、考えや意見が深まらなくなるのではないかと思うのだ。どうしても「その話は聞きたくない」と思い、ミュートするのも人情ではあるけどな。
NGワードとか、禁句とか言ったものは、議論の場では話の幅を狭めはしても広げやしない。と、書いたところでツイッターでは議論はしづらいし、向かないと思い出した。けど、ツイッターに限らずネットで言葉をミュートばかりしていたら、将来下手なAIより判断がザルと言うか、ガバガバな人間が出て来るのではないかと……。
しかしながら、コンピュータやネットを、悪意からいかに守るかと言うのも考えなくてはならないので、一概に「言葉のミュートすんな」とも言いにくくて。末端のユーザーの自己防衛の一環として、認めなくてはならない措置だろうとは思う。より大きな視座でコンピュータやネットを悪意から守るのは、また別の話なんだろうが、今はそこまで知恵が回らない。ので、この話はこの辺で……。