走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

時代は、確実に悪くなっている

 去年の相模原での虐殺事件の犯人は、最初手紙を首相である安倍晋三の元に届けようとして上手く行かず、衆院議長宛に変更したとか。あのムシのいいにも程がある手紙を安倍首相に読んでもらおう、人を殺したあと免罪してもらおうと言う願いを聞いてもらおうとしていたのだから恐ろしい。あんな大事件がハヤ風化しつつある件も含めて、時代は悪い方に行っている気がする。

 あの事件にからんで怖いのは、あのような事件が他の施設で起きてもおかしくない形で障害者が今なお押し込められている事だ。怖いのはそれだけじゃないんだが、一番の原因は利用者が施設に押し込められていた事にあるのではないかと思うと……。それが犯人の心の琴線に触れた可能性だってありそうだし。「何も出来ない上にこんな所に押し込められてかわいそう、殺して楽にしてあげよう」となったっつーか。……とか書いていたら、すっげえ気が滅入って来た。月刊『創』の篠田編集長じゃないが、あの事件のあまりの闇の深さにげんなりしてなあ。犯人は措置入院中に、犯行の計画を練っていたと言うのがなんとも。退院出来るようにおとなしくしつつ、あんな大それた事件の計画を立てていたのは怖いですよ。筒井康隆気取るわけじゃないが、正気と狂気の境目がいかに曖昧かって事だし。

 これは個人的な経験から言っているところもあるんだが、危険人物がどこにいるか分かったもんじゃないと、あの事件の犯人の行動から思う。表面的におかしく見えても、暴行もましてや殺人もしない人たちが迫害され、本物の危険人物が野に放たれている怖さったらない。と、世間から迫害されているオレは思うのだ。